カーゴニュース 2025年7月10日 第5354号

「運輸・倉庫」の6月の景気は2ヵ月ぶり悪化

トランプ関税、人件費・燃料費の高騰が影響

2025/07/10 07:00
全文公開記事 物流データ・統計・調査

 帝国データバンクによると、2025年6月の景気DIは前月比0・1pt増の42・7となり、小幅ながら6ヵ月ぶりに改善した。業種別で「運輸・倉庫」は2ヵ月ぶりに悪化した。

 

 国内景気は、物価上昇により個人消費が低迷したものの、季節需要の先取りがみられ、わずかながらも今年に入って初めて上向いた。気温の上昇によりエアコンや医薬品、化粧品などの季節需要がプラス要因となったほか、半導体関連も引き続き堅調だった。一方で、コメ価格の高止まりや物価上昇が個人向けサービスを抑制する要因となり、中東問題による原油価格の動向やトランプ関税の不透明感も重荷となった。また、訪日客数は好調だったが、円高などの影響で消費額に頭打ちがみられた。

 

 「運輸・倉庫」の景気DIは42・3で前年同月比0・5pt減と2ヵ月ぶりに悪化。「輸入もインフレで荷動きが悪く、輸出もトランプ関税の影響でかなり減っている。コストだけが上がり、リーマン・ショック級の不況が来ている感じがする」(港湾運送)、「改正物流法により料金の値上げの動きはあるが、値上げ幅は人件費・燃料費の高騰に追いついていない。 ガソリン暫定税率の廃止見送り、夜間高速料金の見直しなど政策が向かい風となっている」(一般貨物自動車運送)といった声があった。

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