カーゴニュース 2025年7月29日 第5359号
全日通労働組合は22、23日の2日間、第80回定期全国大会を栃木県宇都宮市で開催し、2025~26年度の運動方針を決定した。また、任期満了に伴う役員改選を行い、運輸労連の専従委員長となった成田幸隆委員長が退任し、金月一彦書記長が新委員長に就任した。
成田氏は退任挨拶で「1995年7月の第50回大会で中央執行委員に選出された。以来30年にわたり皆様のお世話になったことを感謝申し上げる」と振り返り、これまで5人の中央執行委員長から、雇用を守ることと平和の重要性を教わったと述べ、「書記長4年、委員長8年の12年間も激動と変化の時期だったが、雇用を守ることを第一として運動に取り組んできた。現在全日通が労働界で信頼を得ているのは、先人たちの並々ならぬ苦労により真摯に課題に取り組んできたことによるものと感じている。私は30年間ですばらしい方々に出会うことができた。本日発足した新執行部もワクワクする気持ちで取り組んでいただきたい」と期待を込めた。
金月新委員長は「全日通は来年4月20日に結成80周年を迎える。過去の運動を振り返りつつ、先人の知恵に新たな視点や技術、時代の変化を取り入れ、持続可能な未来へ向けた変革を続けていく必要がある。『できるか、できないかの選択をしている間は迷い続ける。やるか、やらないかである』という言葉がある。明日を信じる者に未来が拓けるという思いを胸に、本大会で決定した運動方針の実現に向け、一致団結して行動し、未来を切り開いていこう」と力強く語った。加えて、中央本部の役員15人のうち女性役員が3人選出されたことに触れ「これまで以上に労組の多様性が高まり、様々な場面で女性の声を反映できる組織に進化する一歩だと考えている。組合員の期待に応え『労働界に全日通あり』と言われる存在を目指し、次世代を担う役員を育成するとともに、ジェンダー平等の取り組みをさらに推進していく」と意欲を述べた。
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