カーゴニュース 2026年1月13日 第5401号
物流の未来を切り拓く年に
国土交通大臣 金子恭之
2026年も「国民の安全・安心の確保」「力強い経済成長の実現」「個性を活かした地域づくりと持続可能で活力ある国づくり」を3本柱に据えて重点的に取り組んでいく。今年は30年度までの「集中改革期間」における物流革新の実現に向けた重要な1年であり、物流の未来を切り拓く飛躍の年となるよう政府一丸で取り組む。改正物流法に基づき物流の効率化や多重取引構造の是正を着実に実施する。また、事業許可の更新制や適正原価制度の導入などを内容とする「トラック適正化二法」の28年からの施行に向けた準備を進めるともに現在策定にかかっている次期「総合物流施策大綱」に盛り込んだ施策を実施する。
物流革新の重要な節目の年
国交省 物流・自動車局長 石原 大
国民生活や経済活動を支えるインフラである物流の機能を維持するため、物流の効率化に向けた新モーダルシフトや中継輸送、ラストマイル配送の効率化、自動運転トラックの導入、トラック適正化二法の施行準備を進め、荷主・消費者の行動変容に向けた先進的な取り組みへの支援を強化するとともに、ラストマイル配送の効率化などを促進する。政府は2030年までの期間を物流革新の「集中改革期間」と位置づけ、現在国土交通省・経済産業省・農林水産省の3省合同で次期「物流大綱」の策定を進めている。本年は物流革新の推進にとって重要な節目の1年となる。取り組みへの理解と協力をお願いする。
誇りをもって働ける産業へ
日本物流団体連合会会長 長澤仁志
昨年は世界の政治・経済環境が一段と複雑化し、国境を越えたサプライチェーンを揺るがした一年だった。国際情勢は地政学的緊張や保護主義的な通商政策の高まりなどにより世界貿易は不透明感を増し、環境問題の国際協調の困難さも露呈した。一方、国内に目を向けると震災など度重なる自然災害に加え、サイバー攻撃が重要なサプライチェーンにダメージを与えた。こうした「不確実性が常態化しつつある」時代においても、将来の物流を担う人材が誇りをもって働ける産業へと進化させる必要がある。物流サービスを安定的に維持・提供するために物流連は業界の連合会として産官学の連携を一層深化させていく。
ロジスティクスで社会に寄与する
JILS会長 大橋徹二
国内外の経済・社会環境は大きく変動し、不確実性が増しており、企業は広い視野でリスク管理を進める必要がある。当協会は「持続可能な社会の実現:物流統括管理者連携推進会議」「企業価値向上とHRM(人的資本マネジメント)推進:高度物流人材育成と物流現場改善による物流効率化」「LX(ロジスティクス・トランスフォーメーション)による全体最適の実現:標準化の推進」を重点方針として事業を推進する。6月に福岡で「九州・東アジア国際物流総合展INNOVATION EXPO 2026」、9月に東京で「国際物流総合展2026」を開催しロジスティクスを通じた持続可能な社会の実現に寄与していく。
適正運賃・料金収受が安定的な物流の確保に
全日本トラック協会会長 寺岡洋一
我々トラック運送事業者の願いは、エッセンシャルワーカーとして物流の現場で日々奮闘しているドライバーに、夢や希望、誇りを胸に、「我々が日本のくらしと経済を支えている」との熱い思いで日々仕事をしてもらうことにほかならない。多くの運送事業者が荷主等に対して果敢に運賃・料金交渉を行い、適正運賃・料金を収受することで、ドライバーの地位向上と労働条件の改善が図られ、それが安定的な物流の確保につながり、国民経済の健全な発展に寄与する。会員の声に真摯に耳を傾け、「会員ファースト、業界ファースト」で業界の健全な発展に資する諸施策を推し進め、事業者の持続的な成長につなげていきたい。
購読残数: / 本
恐れ入りますが、ログインをした後に再度印刷をしてください。