カーゴニュース 2024年4月2日 第5230号
貿易情報連携プラットフォーム「TradeWaltz」を運営するトレードワルツ(本社・東京都千代田区)は1日付で、佐藤高廣氏(写真)が代表取締役に就任した。
トレードワルツは2020年4月にNTTデータが準備会社を設立し、同年10月に7社で共同出資を行ってから、株主派遣の出向者を中心に経営体制を組み、事業を運営してきた。その中で製品版システムを開発・市場投入し、国内では70社弱の顧客が利用を開始。また、大企業16社の共同出資会社となり、政府と連携をしながら海外・アライアンス事業も行い、売上を前年比2倍のペースで成長させてきた。
自立した事業運営を実現するため、トレードワルツでの直接雇用社員を順次採用、現場マネジメントへ昇格させていく中、株主からの出向者比率は下がり、現状は60人を超えるメンバーのうち約70%が直接雇用社員となっている。
今後、トレードワルツが自立を基に、迅速に経営判断を行えるプロ経営者を外部から招聘し、トップマネジメントを任せていくことが必要であると判断。23年10月から佐藤氏が執行役員CEO補佐、グローバル&アライアンス 事業本部長として着任し、半年間、現場マネジメントをしながら来期以降の事業計画策定を推進する中で、今回、代表取締役執行役員社長への昇格が決定した。
佐藤氏は京セラで稲盛和夫氏の経営哲学を学び、欧州事業会社の経営に携わる中で、事業のデジタル化による企業価値向上に専門性を持つ。その後、ミスミや日本電産(ニデック)でも海外事業の経営・改善に従事し、産業間SCMデジタル連携を行ってきたが、日本の国力の根幹である製造業の産業競争力向上に貢献したいという志で、産業間・国家間の貿易DXを実現すべくトレードワルツへ参画した。
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