カーゴニュース 2026年3月5日 第5416号
いすゞ自動車(本社・横浜市西区、南真介社長COO)は2月27日の取締役会において、4月1日付で山口真宏取締役専務執行役員を代表取締役取締役社長CEOとする人事を内定した。片山正則会長CEOは代表権を持たない取締役会長に、南真介社長COOは代表権を持たない取締役副会長に就く。
同日、3氏が出席して記者会見が開かれ、指名・報酬委員会委員長を務める柴田光義社外取締役も同席した。代表取締役交代の概要を説明した柴田氏は、「2024年度にスタートした中期経営計画が進捗しているこのタイミングで経営体制を刷新するべきと判断した」と述べた。次期経営体制を決めるにあたり、①次の成長ステージに向けさらなる強固な経営執行体制の構築②外部環境の変化を的確、迅速に把握する体制の構築③ガバナンス体制のさらなる強化――を検討したとして、柴田氏は「①については山口氏に経営執行をゆだね、②については南氏が執行から離れ、対外的な活動を主としながら新体制を支える。③については、執行と監督の役割を明確にし、ガバナンスを一段強化する観点から、片山氏が執行から離れ監督に専念する」と説明した。
記者会見で片山氏は「代表権・執行権限と切り離し、取締役会長の立場からガバナンスの強化に責任を果たしていく。次の成長ステージにふさわしい新たな視点とマネジメントスタイルを取り入れることで、組織の新陳代謝を図り、さらなる成長加速を目指すべく新経営体制へ移行していく。山口さんをトップとする新しい経営チームが一丸となり、いすゞのさらなる成長ステージに挑む。監督の立場からしっかりといすゞの新しい時代を支えていく」と話した。
南氏は「私個人としてはすべての面で達成感と区切りを感じている。CASEの時代にいすゞは脱炭素と物流DXをイノベーションの基軸とした中期経営計画を作成し、以来片山会長と二人三脚で進めてきた。山口さんは、私が社長に就任する際に後任の経営企画担当役員になってもらい、以来タッグを組んで会社経営にあたってきたのですべてが共有できている。トップを担う最適任者であり、山口さんに引き継げることは私にとってもうれしいこと」と述べた。
また、山口氏は「いま企業に求められるのは、短期的な最適化ではなく揺るがない思想を持ち、決定し、動き続ける力だと考えている。私が新体制で重視したいのは3つ。『お客様価値視点での事業モデル変革をさらに前進させること』『グローバルでの成長を確かなものにするため、商品、地域、サービスなどでポートフォリオを拡大・最適化すること』『人材と組織の力を最大化すること』。組織運営においては役割と責任を明確にした経営執行側によるワンチーム経営を徹底する。取締役会はガバナンスと監督の役割を担い、執行については私を中心・トップとする経営チームが責任をもって迅速に意思決定し実行する。多様な専門性を束ね、現場の強みを最大限に引き出し、変化に機動的に対応できる組織を作りたい」と決意を述べた。
山口氏の略歴は次の通り。
山口真宏(やまぐち・なおひろ)1962年生まれ。福井県出身。早大教育学部卒。86年いすゞ自動車入社。2019年執行役員営業本部営業企画部門、営業第二部門統括補佐、21年常務執行役員LCV事業総括担当、営業本部営業部門LCV事業部執行担当、22年取締役常務執行役員営業本部営業部門統括代行、営業企画部、貿易管理部、海外商品政策部、架装・特装企画部、販売管理部執行担当、技術本部開発部門LCV統括チーフエンジニア、LCV事業総括担当、24年取締役専務執行役員CSO、グループCFO、経営業務部門EVP、企画・財務部門EVP、SVP渉外担当役員などを歴任
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