カーゴニュース 2025年12月23日 第5398号

日本物流記者会
第11回「物流人間大賞」にJR貨物会長の真貝氏

特別賞は国交省「2024年問題チーム」

2025/12/22 17:00
全文公開記事 その他

 陸・海・空の物流専門紙・誌19社で構成する日本物流記者会(会長=熊木茂夫・通運情報社社長)は18日、第11回「物流人間大賞」をJR貨物会長の真貝康一氏に授与したと発表した。また今回、初めて「特別賞」を創設し、国土交通省物流・自動車局「2024年問題チーム」に授与した。

 

 真貝氏は、JR貨物のトップとしてモーダルシフトの担い手である貨物鉄道輸送の発展に尽力するとともに、総合物流企業グループへの変革に経営手腕を発揮。また、「2024年問題」が顕在化する変革期に、日本物流団体連合会(物流連)の会長として官民連携による施策の推進や物流業界の地位向上に貢献するなど、業界のリーダーとして大きな功績を残した。

 

 特別賞を受賞した物流・自動車局「2024年問題チーム」は、物流危機の到来が懸念されるなか、「物流革新に向けた政策パッケージ」の策定や改正物流法の施行など、国を挙げた物流施策の展開において精力的な働きを見せた。また、物流事業者にとどまらず、荷主や消費者を巻き込んだ国民的な議論を喚起し、経済や生活のインフラである「物流」に対する認知度向上に大きく貢献した。

 

 授与式では、熊木会長が真貝氏と「2024年問題チーム」を代表して前物流・自動車局長の鶴田浩久氏(総合政策局長)にそれぞれ記念のクリスタルを手渡した。

特別賞を受賞した「2024年問題チーム」の鶴田氏(左)

 物流人間大賞は、広く物流分野で高い功績を示した個人を顕彰することを目的として2015年に創設。受賞者は加盟社の推薦等を踏まえ、記者会幹事会での選考により決定している。 

 

 受賞者のコメントは次の通り。

 

 《真貝氏コメント》物流人間大賞をいただき大変ありがたく思っている。コロナ禍による物流の混乱も収まり、経済活動も正常化してきた2023年6月、日本物流団体連合会の会長に就任し、2年間務めた。いわゆる「物流の2024年問題」への対応が大きな社会課題と認識され、対応を迫られる時期だった。その間、特筆すべきは、政府の議論や物流に関係する荷主企業・物流事業者・物流団体の考え方としても、物流が直面するさまざまな課題を解決するためには、一般消費者も含めた物流関係者で問題意識を共有し、お互い協力しながら対応する必要がある、という認識が醸成されたことである。2024年は物流を革新していく始まりに過ぎない。これからも、物流に携わる人間として、微力ながら物流の革新に貢献してまいりたい。

 

 《鶴田氏コメント》物流人間大賞の特別賞をいただき誠にありがとうございます。2024年を前にしたとき、日本中が物流というインフラのありがたさを再認識しました。水や空気のように、ないと生きていけないのに、存在が当たり前すぎて意識されないのが物流です。生産と消費をつなぐ物流は、この数十年、日本の生産と消費の効率化に貢献してきましたが、今、そのあり方を社会全体で見直すときです。すでに、立場を越えた取り組みで、よい流れが始まっています。今回、「人間」大賞の特別賞が「チーム」に贈られたということは、国土交通省にとどまらず、すべての物流関係者が受賞者という意味だと解釈しています。その中で国土交通省は、今という時代が、未来から振り返って有意義な時代だったと思えるように、社会共通の価値を追求してまいります。なお、いただいた盾は、チームのために総括審議官室に大切に飾らせていただきます。

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