JALの木藤氏(左)とJR東日本の髙木氏

カーゴニュース 2026年1月20日 第5403号

JAL/JR東日本
「新幹線×航空」始動、生鮮品輸出で連携

輸送時間を大幅短縮、地域活性化に貢献

2026/01/19 16:00
全文公開記事 貨物鉄道・通運 航空 グローバル物流

 日本航空(JAL、本社・東京都品川区、鳥取三津子社長)と東日本旅客鉄道(JR東日本、本社・東京都渋谷区、喜㔟陽一社長)は13日、新幹線輸送と国際航空輸送を連携した新たな輸送サービス「JAL de はこビュン」の販売を開始した。サービス初日となった当日は、敦賀駅から台北松山空港まで福井県の水産品「越前がに」と「敦賀真鯛」、「若狭まはた」各1箱計23㎏を輸送。今後は輸出エリアの順次拡大などを計画する。

 

 同サービスでは、JALの国際航空貨物輸送とJR東日本の列車荷物輸送サービス「はこビュン」を連携。地方の名産品などを新幹線で東京駅まで運んだ後、羽田空港へトラックで搬送し、航空機に積み替えて海外へと輸送する。新幹線と航空機のスピードに加え、輸送および通関手続きをワンストップで提供することで目的地まで迅速に荷物を輸送し、地産品の海外輸出拡大による地域活性化を目指す。

 

 出発駅は「はこビュン」を展開している各駅(新函館北斗、新青森、盛岡、秋田、仙台、新潟、長野、敦賀など)で、経由空港は羽田空港と成田空港。輸出先空港はシンガポール・チャンギ国際空港、マレーシア・クアラルンプール国際空港、香港国際空港、台湾桃園国際空港、台北松山空港となり、輸送品目は鮮魚・青果などの生鮮品や機械部品などとなる。

 

 サービス開始初日は、福井県の敦賀駅で水産品を北陸新幹線「かがやき508号」に積載。9時21分に出発し、12時36分に東京駅に到着した。荷物をホームで荷降ろしした後、駅内の荷捌場で水素燃料電池トラックに積み替えて羽田空港へと陸送。同空港で荷降ろしされた荷物は通関を経て、台湾行きのJL99便に搭載され、18時20分に出発した。台北松山空港には現地時間で午後9時頃の到着となる。

 

 従来の輸送では、敦賀駅から台北松山空港までの区間は輸送に約30時間を要していたが、「JAL de はこビュン」では輸送から通関までを連携してスムーズに行うことで、約12時間40分まで半分以上短縮。新鮮な生鮮品を当日中に目的地まで輸送できるため、より鮮度の高い状態で届けることが可能となる。

新幹線で届いた生鮮品を降ろす
トラックへ荷物を積み込み空港へ搬送
飛行機へ荷物を積載

欧州への輸送や輸入への取り組み拡大も検討

 

 当日は羽田空港で、JALとJR東日本による共同会見が行われた。JAL執行役員貨物郵便本部長の木藤祐一郎氏は「当社グループでは地域の重要な産業である地産品の輸出拡大を支援すべく、生鮮品の輸送に力を入れている。今回の連携により、両社のネットワークをつなげることで、優れた生鮮品をより早く海外へお届けできる。新幹線は高頻度、定時性、悪天候への耐性に強みがあり、航空輸送は高速鮮度輸送に強みがある。海外輸送を支援することで、日本の地方の魅力を海外の方に理解してもらい、人流・物流の創出につなげていく」と説明。今後の展開について、現在の輸出先はアジアを中心としているが、「JALグループの航空ネットワークがあるエリアへ順次取り組みを拡大していく。欧州も対象に、整備が進み次第展開を広げていきたい」と語った。

 

 JR東日本常務執行役員マーケティング本部副本部長の髙木浩一氏は「地産品を高い鮮度で海外に輸出することにより、地域の事業者にとってはマーケットが拡大するほか、地方創生や交流人口の創出につながる。加えて、トラックドライバー不足や輸送時のCO2削減といった社会的課題についても大きな寄与が見込める」と強調。また、「国内から海外、だけでなく、海外から国内という流れも考えていきたい」と述べた。

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