カーゴニュース 2026年3月12日 第5418号
鴻池運輸(本社・大阪市中央区、鴻池忠彦会長兼社長)は、注力エリアと位置付けるインドでの事業展開を加速させている。統括会社の Konoike India Pvt. Ltd.を軸に、鉄道輸送、鉄鋼、都市ガス、滅菌、医療データベースコンサルなど横断的な事業を展開。このほど現地のエンジニアリング企業の株式も取得した。2024年度に53億円だったインド事業の売上高を27年度に210億円、30年度には300億円を目指す。
08年にインドに駐在員事務所を開設し、フォワーディング事業を開始。その後、メディカル事業の足がかりとして13年に医療データベースコンサル事業をスタートした。16年からは現地合弁パートナーと連携し、鉄道コンテナ輸送、鉄道を活用した自動車輸送を展開し、インド事業のけん引役となっている。
25年1月にはインド国営の鉄鋼スラグ処理事業会社であるFerro Scrap Nigam Limitedを完全子会社化し、鉄鋼事業に参入。民間製鉄会社への新規開拓を進めている。さらに、26年1月にはエンジニアリング事業を行うVertex Engineers Private Limitedの株式49%を取得し、インドでも鴻池運輸が得意とするエンジニアリング事業の基盤強化を図る。
鴻池運輸では大阪ガスが主導するインドでの都市ガス事業にも参画している。日本国内で都市ガス製造所の保全やLNG輸送、設備の運用管理・メンテナンスを担うなど、長年にわたって大阪ガスの都市ガス事業をサポートしてきた実績を活かし、インドでも物流やエンジニアリングなどを展開していく。
メディカル関係では、24年6月に、現地の医療器材滅菌事業会社SPD India Healthcare Pvt. Ltd.の株式82%を取得し、滅菌事業にも進出。現在、院内滅菌業務では4病院で受託中。院外滅菌業務についてもデリーを中心に150病院と契約し、常時約80病院からの医療器材を滅菌処理しており、デリーで新たな滅菌センターも計画している。
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