カーゴニュース 2026年6月18日 第5444号
大阪府トラック協会は15日、総会を開き、事業報告などを行った。役員改選では鴻池忠彦副会長(鴻池運輸)が新会長に就任。副会長に古谷裕子氏(北港運輸)、髭幸治氏(センコー)、谷康司氏(日隆運輸)、石原修氏(つばめ急便)、坂中良郎氏(エスエーロジテム)、中島仁志氏(ワールド運輸)、坂本龍次氏(やまと運輸)、福森崇文氏(福泉運送)が選任された。
新会長に就任した鴻池氏は、昨年12月に逝去した坂田喜信元会長に哀悼の意を捧げるとともに、急遽会長代行として協会をけん引した重博文前会長、長年副会長を務め同日の総会で退任した池辺祐一氏にも感謝の言葉を述べた。また、「長年にわたり業界の先頭に立ち、トラック運送業界のために多大なご尽力を重ね、直近では『運輸事業振興助成交付金制度』の継続実現に尽力した全日本トラック協会の坂本克己最高顧問にも衷心より感謝申し上げる」と語り、「多くの皆様のご尽力があってこそ、今日の大阪府トラック協会があることを肝に銘じ、今後の活動に真摯に取り組んでいく」と表明した。
トラック運送業界の環境について、「現在、トラック運送業界を取り巻く環境は『2024年問題』への対応、人材不足、車両価格の高止まり等に加え、中東情勢の悪化に伴う燃料・資材コストの高騰や供給不安がある。米国とイランの和平合意が成立したとの報道もあるが、このような状況が少し緩和しても、環境は厳しいものと考えている。その一方で、適正原価を基礎とした新たな制度づくりや、事業許可更新制の導入など、業界の将来を見据えた大きな改革も進みつつある」と指摘。
さらに「こうした改革の先に見据えるべきものは、業界の最前線でハンドルを握るドライバーの方々をはじめ、車両整備、配車、安全、コンプライアンス、事務などトラック事業を支える多くの皆様が、仕事に誇りを持ち、安心して働き、ご家族とともに幸せな生活を営むに足る処遇を得られる環境を実現することだ。それが実現してこそ、トラック運送業界の地位向上と持続的な発展につながるものと確信している」と強調。4月から大ト協の本部・支部の一体運営が始まったことを報告し、「新たな体制のもと、会員の皆様の声に真摯に耳を傾け、より強く、より信頼される協会づくりに全力を尽くす」と力強く語った。
総会には全ト協の坂本最高顧問(大阪運輸倉庫)も駆けつけ、「私はここ(大阪府トラック協会)で生んでいただき、育てていただき、今も見守っていただいている。まっしぐらに全国の皆さんとともに突破してほしい」と鴻池新会長にエールを送った。
来賓を代表し、服部真樹近畿運輸局長が「トラック運送業界はわが国の経済活動と国民生活を支える重要な社会インフラだ。一方で、『2024年問題』への対応、災害対策、燃料価格の不安定化、燃料供給の不安など業界を取り巻く環境は依然として厳しい状況にある。こうした中で、日々輸送を支え、物流機能の維持にご尽力いただいている皆様に深く感謝を申し上げる」と挨拶。
続けて、「現在政府では、2030年度までを物流革新の集中改革期間と位置づけ、適正運賃の収受や取引環境の適正化を進めている。国土交通省では物流改正法に基づく契約内容の書面交付、実運送管理簿による委託構造の可視化に加え、今年4月から一部施行されたトラック適正化二法に基づき委託次数の制限や違法な白トラ対策を進めている。制度の周知徹底と取引環境の適正化を図り、ドライバーの適正な賃金確保と業界の質の向上に努めていく」と強調。
このほか、大阪労働局の髙橋嘉寿満労働基準部長、大阪府商工労働部の奥野憲一中小企業支援室商業振興課長、大阪府警察本部の牧野哲男交通部長も祝辞を述べた。
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