カーゴニュース 2026年7月30日 第5456号
商用車のレンタカービジネスを展開するA‐TRUCK(エートラック、本社・千葉県船橋市、守屋慶隆社長)は、トラック運送事業者の車両不足の不安解消を狙ったサービスの拡大に注力している。「営業ナンバーレンタル」と「マッチングリース」の2つのサービスを武器に、難しい舵取りに迫られているトラック業界のサポート役として、存在感を高めていく。
ニーズをくみ取った品ぞろえが強み
同社は2009年に現在の社名となり、それと同時にレンタカー事業を開始した。当初は冷凍車に特化したレンタカービジネスを展開していたが、取引社数の増加に伴い感じていたドライバンのニーズの高さに着目し、ほどなくして「冷凍車、ドライバン・ウイング車専門のレンタカー会社」として歩み出した。現在ではダンプ車やクレーン付き平ボディ車など多種多様な車両をラインナップにそろえる「トラックの総合レンタカー会社」として成長を続けている。現在の保有台数は1600台ほどで、コロナ禍以降は毎年約200台のペースで増車している。同社取締役でレンタカー・売買担当の後藤悠也部長は「当面は2000台まで増強したい」と意気込みを語る。
同社の一番の強みは、「豊富な品ぞろえ」だ。とくにメイン車型である冷凍車やドライバンは大型から小型までの車種を幅広くカバーしている。そのバリエーションの厚みを活かし、1日単位から長期に至るレンタル需要に柔軟に対応している。また、主力車種についてはまとまった台数が用意でき、「ロット貸し」も可能としている。
さらに、「大型車」を豊富に取りそろえている点も同社の特長だ。後藤氏は「他社ではあまり見かけない大型車をラインナップにそろえることで差別化を図っている」と説明する。後藤氏によれば、レンタカー業界にとって大型車は大きな需要が見込みにくい車種で、取扱台数が少なく貴重な存在だという。「多少のリスクを取ってでも、細かなニーズに応えられる市場を作っていきたい」(後藤氏)と、顧客の要望にできるだけ応えていきたいとする熱意が伝わってくる。
13年に営業ナンバーレンタル事業を開始
このように豊富な車両構成で事業を拡大している同社は取引社数も順調に拡大しており、現在は、取引社数の3分の1を「トラック運送事業者」が占めている。同社では、トラック運送事業者向けサービスとして、営業ナンバーに切り替えて車両を貸与する「営業ナンバーレンタル」事業を展開している。契約の締結と並行し、利用者は運輸支局へ事業計画変更届(増車申請)を行い、受理後、同社が使用者変更登録(ナンバー変更)や保険の切り替えなどを行い納車する――という流れで手続きを行う。利用者は車両の納車後すぐに営業車として利用が可能となる。「営業ナンバーレンタル」は13年に開始したサービスで「短い期間であっても、自社の営業ナンバー車両として利用できるメリットは大きい。最近は、新車の納期や車両の修理期間が以前より延びており、かつ、代車や余剰車両を多く持たない運送事業者も多いと聞く。一時的な車両不足で事業を停滞させないためにも力になりたい」と後藤氏は語る。
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