カーゴニュース 2024年7月2日 第5255号

政府
骨太方針決定、独禁法・下請法の執行強化

貿易DXと物流DXを将来的に連携

2024/07/02 17:54
行政

 政府は6月21日、「経済財政運営と改革の基本方針2024」(骨太方針2024)を閣議決定した。価格転嫁対策を強化するため、独占禁止法・下請法を執行強化するとともに、下請法改正を検討。賃上げに向け、「労務費の適切な転嫁のための価格交渉に関する指針」の周知徹底を図る。

 

 交通・物流DXでは、「デジタルライフライン全国総合整備計画」に基づき、自動運転車優先レーンを含む自動運転サービス支援道、ドローン航路等の社会実装を加速。共通の仕様・規格の策定等を通じて、今後10年で全国展開する。物流の効率化に向け、自動運転トラック、自動配送ロボット、手続き電子化等を推進する。


 具体的には、一般道での自動運転を24年度に約100ヵ所で、25年度に全都道府県での通年運行を計画・実施する。27年度に自動運転等の事業化開始を目指し、専門事故調査体制の整備等を進める。

 
 貿易DXでは、紙ベースで個別に行われている貿易手続きを、貿易プラットフォーム上で効率的・迅速に処理できるようにし、取引全体を効率化。将来的に、国内の物流DXの動きと連携することで、サプライチェーン全体における商流・物流・金流の効率化・強靭化を推進する。   

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