カーゴニュース 2024年10月24日 第5286号
三菱食品(本社・東京都文京区、京谷裕社長)は18日、100%出資で新会社「ベスト・ロジスティクス・パートナーズ」を設立し、三菱食品が営む物流事業を会社分割により承継させると発表した。2025年4月1日から事業を開始する。
三菱食品は、「食のビジネスを通じて持続可能な社会の実現に貢献する」をパーパスに掲げ、国内における食のインフラを支える事業基盤の強化に努めており、中でもロジスティクス機能は長年にわたり卸事業を支える重要な役割を果たしてきた。
一方、外部環境をみると「2024年問題」や顧客ニーズの高度化・複雑化により、物流の持続可能性の確保が大きな社会課題になっており、時流の変化を新たなビジネスチャンスととらえ、ロジスティクスを事業成長のドライバーとして位置づけることにした。
長年培ってきた物流オペレーションのノウハウや現場管理力と、近年導入に力を入れているデジタル技術とを融合させ、さらに食品以外の分野にも事業を展開することで、社会課題の解決につながる持続可能な「食品卸の枠を超えた消費財デマンドチェーン」の創出に挑戦し、中期経営計画である「MS Vision 2030」の実現に取り組む。
新会社「ロジスティクス・パートナーズ」は東京都文京区に本店を置き、11月に設立。資本金は1億円で三菱食品が100%出資。物流事業、物流コンサルティングを事業内容とする。小谷光司氏(現三菱食品執行役員SCM統括統括オフィス室長)が代表を務め、従業員数は830人(臨時社員・派遣社員含む)を予定。売上規模は1889億円(三菱食品宛売上を含む)を見込む。
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