増設した「南棟」の外観

カーゴニュース 2025年3月11日 第5322号

マルハニチロ物流
川崎第一物流センター増設棟が稼働

全自動倉庫を採用、省人化を実現

2025/03/10 16:00
荷主・物流子会社 倉庫・物流施設 コールドチェーン

 マルハニチロの連結子会社で物流事業を行うマルハニチロ物流(本社・東京都中央区、小門賢一社長)が建設していた「川崎第一物流センター」の増設棟である「南棟」が完成し、1日から稼働を開始した。設備能力は3万1603tで全自動倉庫を採用した。

 

 川崎第一物流センターは冷凍食品などの高回転貨物に対応する、マルハニチロ物流として最大の保管能力を有する拠点のひとつであり、マルハニチログループにおける物流事業の関東・首都圏地区での輸配送および保管拠点として重要な役割を担っている。

 

 同センターの増設により、マルハニチログループの成長戦略であるバリューチェーン強化に貢献する物流拠点の整備の一環として、関東・首都圏地区の製品配送のさらなる効率化が見込まれる。

 

 増設棟では全自動倉庫の導入により、入出庫自動化と省人化を実現。フォークリフト作業や手荷役の減少により貨物破損を削減し、より高品質な物流サービスの提供が可能となる。全自動倉庫は約1万4000枚のパレットを収納でき、最大1時間約120パレットの入出庫が可能となる。

 

 冷却設備に自然冷媒(アンモニア、CO2)を採用。全館にLED照明を設置し、環境負荷を軽減する。大規模地震の発生に備え、プレキャスト・プレストレスト・コンクリート(PCaPC)免震構造を採用し、高い安全性を確保した設計。 既存棟の「北棟」と同様に、トラック予約システムの運用により待機時間の削減を図る。

全自動倉庫を採用
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