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　大日本印刷（ＤＮＰ、本社・東京都新宿区、北島義斉社長）とグループ会社のＤＮＰロジスティクス（本社・東京都北区、松村弘之社長）は１日、メディカルヘルスケア業界向けの物流拠点として「小豆沢センター」を東京都板橋区に開設した。強固なセキュリティ管理体制を備え、「医薬品卸売販売業」および、医薬品の包装・法定表示を製品に貼付するなどの「医薬品製造業（包装・表示・保管）」の許可を取得。ＤＮＰロジスティクスは、製薬会社や検査薬・医療機器のメーカー等に向け、医薬品・医療機器の保管からセット作業、配送まで対応する「メディカル物流アウトソーシングサービス」の拡大を図り、各企業の間接業務の削減や物流の効率化・コスト低減に貢献していく。

　ＤＮＰロジスティクスでは、各物流拠点でプライバシーマークを取得してきた“情報管理”や印刷事業で培った“製造・流通加工”の強みを活かした「メディカル物流アウトソーシングサービス」を提供。今回、その一環として、小豆沢センターを開設。このセンターは、商業印刷向けの製造拠点をメディカル物流の施設として転用するもので、投資の効率化や事業ポートフォリオの変革を図っていく。

　小豆沢センターは、医薬品卸売販売業と医薬品製造業（包装・表示・保管）の許可を取得。これにより、従来は医薬品と別に保存・管理していた販促物を小豆沢センターの１ヵ所でセットアップして配送できるようになり、配送・管理のコストやリードタイムの削減、医薬品納入先の店舗へのサービス品質の向上につなげることができる。また、検査薬メーカーに代わって、人手のかかる診断薬キット部材の検査・封入を行い、直接工場に納品するなど、工場での検査工程の手間の低減と、診断薬キットの生産効率の向上にも貢献する。

　小豆沢センターは強固なセキュリティ機能を備え、特に個人情報の取り扱いに関しても万全の体制を整えている。医薬品や医療機器などの取り扱いに求められる厳重なセキュリティ管理に対しても、ＢＰＯ（Business Process Outsourcing）を通じて培ったノウハウを活用する。