カーゴニュース 2025年5月1日 第5335号
横浜冷凍(ヨコレイ、本社・横浜市西区、古瀬健児社長)は4月24日、北海道芽室町に「十勝フードバレー物流センター」(写真)を竣工した。収容能力は2万3233t(自動ラック倉庫F級2万2895t、仮置室F級338t)。ヨコレイの国内物流拠点としては初めて全自動倉庫システムを導入した。これにより物流業務の省人化を推進するとともに、多様な人材が活躍できる職場環境の整備にも取り組む。
ヨコレイとして十勝地区における4拠点目の施設となり、新センターの稼働により十勝地区における同社の冷蔵能力は大幅に増加。同地区の合計庫腹容量は8万7000tを超え、北海道内でも最大規模の低温物流拠点となる。既設の3センターと連携しながら、地域農業の発展および安定した流通体制の強化に貢献していく。
新センターでは、減震対策に加え、太陽光発電設備(150kw)、リチウムイオン蓄電池(73・7kwh)および自立式パワーコンディショナーシステムを導入し、停電時にも電力供給が可能なBCP対策の強化を図っている。さらに、道内の他センター(石狩・恵庭・喜茂別)とのネットワーク連携を通じて、北海道全域における効率的な物流網の構築を推進。今後も地域経済の発展と持続可能な物流体制の実現を目指す。なお、ヨコレイの道内収容能力は19万t規模となる。
竣工式で古瀬社長は、「北海道十勝地区は当社にとって欠かせない重要な拠点。これまでに北海道産品を高品質のまま全国に届けることを使命とし物流センターの整備・拡充を進めるとともに、食品販売部門でも農産物を取り扱い、地域とともに発展してきた。現在では当社の数ある拠点の中でも最大規模を誇る物流センターを構えるまでに成長している。今後も地域に密着した物流インフラの整備を通じ、当社の北海道内ネットワークを活かし道内のコールドチェーンを安定させ、生産者が安心して農産物を生産できる環境を支えていく」と挨拶した。
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