カーゴニュース 2025年6月17日 第5347号
三菱ふそうトラック・バス(本社、川崎市中原区、カール・デッペンCEO)、日野自動車(本社・東京都日野市、小木曽聡社長)、ダイムラートラック(本社・ドイツ、カリン・ラドストロムCEO)、トヨタ自動車(本社・愛知県豊田市、佐藤恒治社長)の4社は、10日、三菱ふそうトラック・バスと日野自動車の経営統合に関する最終合意を締結した。
合意した項目は、①三菱ふそうトラック・バスと日野自動車は対等な立場で統合し、商用車の開発、調達、生産分野で協力②新会社は三菱ふそうトラック・バスと日野自動車を100%子会社とする持株会社として2026年4月に事業開始を目指す③ダイムラートラックとトヨタ自動車は、統合された三菱ふそうトラック・バスと日野自動車の持株会社の株式をそれぞれ25%保有することを目指す④持株会社は三菱ふそうトラック・バスと日野自動車の株式を100%保有する予定⑤持株会社は東京証券取引所プライム市場への上場を目指す⑥新会社の代表者は、三菱ふそうトラック・バスのカール・デッペンCEO⑦本社所在地は東京――の7項目。
新会社の名称を含む協力範囲や内容については、今後数ヵ月以内に発表予定。
記者会見に出席したデッペンCEOは、「商用車業界の状況は厳しく、日本国内では『2024年問題』によるドライバー不足が深刻化し、海外では新興企業との競争が激化している。同時にCASE技術への対応、カーボンニュートラル車両の実現など、大規模な投資を加速させる必要があり、商用車メーカーが個々に存在し続けることは現実的でない」と話し、「それぞれの会社の知見や技術を結集することで、優れた商品を提供する準備ができた。従業員にとっても、働くことを誇れる会社を目指す」と経営統合の意義を強調した。
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