カーゴニュース 2025年6月24日 第5349号
富士物流(本社・東京都港区、奈良場三郎社長)は14日、第15回富士物流グループ「全社改善成果発表会」を東京都内で開催した。6チームが活動成果を発表し、会場、オンラインと合わせて100人超が参加した。
奈良場社長は、「改善活動の取り組みは我々の業務品質向上の根幹をなし、三菱倉庫グループの中でもとくに高い水準で、富士物流グループの特色だ。私自身も非常に誇りに思っている。こうした改善活動は計画を立て、チームを組織し、一つひとつ着実に進めていくという息の長い努力が求められる。改善とは文字通り、『善い』方向に『改めていく』ことだが、変えることに対してはどんな人でも何等かの抵抗を感じると思う。従来のやり方を変えることは、恐れや面倒くささを感じることもある。しかし、なぜ変える必要があるのかと思いながらもその先に期待される効果を信じて取り組み続けた結果、たしかな成果が現れる時がある。その時に『やってよかった』と心から感じることができる。たとえ、望んだ結果が得られなかったとしても、変えるという意欲を持って挑戦し続ける姿勢こそが素晴らしい」と強調した。
さらに、「改善活動は個々の力だけでなく、チームとしての協力が不可欠だ。各部門が力を合わせ、共通の目標に向かって進むことで組織全体の強みを引き出すことができる。改善活動は単に業務プロセスを変えるだけでなく、コミュニケーションの活性化やチームワークの強化につながり、これにより社員同士の信頼関係が深まり、より良い職場環境が生まれる」と指摘。発表する6チームを紹介したうえで、「富士物流全社を挙げて改善というテーマに取り組んでいることを皆さん自身も職場で誇りに感じていただきたい。こうした大規模な改善だけでなく、日々の業務での小さな工夫も立派な改善であり、業務の細かい部分での効率化やコミュニケーションの改善などは日々の業務をよりスムーズにするための大切な仕事だ。皆さんは今日見聞きしたことを各職場に持ち帰り、そこでの改善活動をさらに進めてほしい」と呼びかけた。
6チームの発表の後、審査の結果、「ゴールデンパックン賞」に「電子棚札案件における管理・庫内改善」(LC―L推進部)が輝いた。「シルバーパックン賞」は「庫内全体進捗管理モニターの共有化による応援体制の最適化」(東京支社)、「ブロンズパックン賞」は「業務の平準化・負担の分散による人員の削減」(三重支社)が受賞。「パックン賞」には「事業所採用業務仕組み構築・強化による応募人員の拡大と人員強化」(LC―L推進部)と「庫腹確保で収益改善」(北関東支社札幌営業所)、審査員特別賞に「包装作業における生産性向上」(エスアイアイ・ロジスティクス)、投票で決まる「オーディエンス賞」には「荷主電子棚札案件における管理・庫内改善」(LC―L推進部)が選ばれた。
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