カーゴニュース 2025年9月9日 第5369号
YKK AP(本社・東京都千代田区、魚津彰社長)、大王製紙(本社・東京都千代田区、若林賴房社長)、北陸コカ・コーラボトリング(本社・富山県高岡市、井辻????秀剛社長)は4日、異業種3社で商品輸送の効率化に向けた共同輸送を8月から開始したと発表した。これまで各社の工場から仕向地まで、片荷輸送で運行していたが、大王製紙グループの物流会社であるダイオーロジスティクスが各社の輸送を一括で行い、各社の輸送拠点をつなぐ運行ルートにしたことで空車での輸送距離を短縮し、実車率を向上。同取り組みで、CO2排出量では年間71・6t(34%)、トラックドライバーの運転時間については年間1992時間(43%)の削減を見込む。
北陸~埼玉~静岡~北陸ルートでは、YKK APは富山県黒部市から埼玉県加須市へ、大王製紙は埼玉県行田市から静岡県富士宮市、静岡県富士宮市から石川県金沢市へ、北陸コカ・コーラは富山県砺波市から富山市へ、それぞれ大型トラックで商品輸送を実施している。
もうひとつの北陸~神奈川~静岡~北陸ルートでは、YKK APは富山県黒部市から神奈川県愛甲郡へ、大王製紙は静岡県富士宮市から石川県金沢市へ、北陸コカ・コーラは富山県砺波市から富山市へ、それぞれ大型トラックで商品を輸送。
いずれのルートについても実車率は50%だったが、各社で手配しているトラックを1台にすることで、実車率が北陸~埼玉~静岡~北陸ルートで81・6%、北陸~神奈川~静岡~北陸ルートで91・7% まで向上する。
なお、今回の取り組みは、国土交通省が募集する令和7年度物流効率化法に基づく総合効率化計画の認定およびモーダルシフト等推進事業の認定を受けている。
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