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　ＮＴＴロジスコ（本社・東京都中央区、中江康二社長）は８日、靴販売事業者に特化した「スマートエスアール（店舗在庫再配分）」を提供開始すると発表した。店舗在庫の偏在を解消することで、販売機会の最大化と売上向上を支援する。

　「スマートエスアール」は、データドリブンによる最適な店舗在庫の返却および店舗への在庫再配分の指示作成、これに基づく効率的な物流業務の遂行によりサプライチェーンを最適化するソリューション。靴の流通・販売業界は、多様なデザインやサイズ、カラーで商品が展開されるため、売れ筋商品の欠品による「売り逃し」が発生する一方、他の店舗では同じ商品が「不良在庫」として保管されるといった課題が発生している。また、倉庫に在庫がなくなった商品の補充は、店舗間で在庫を移動することも多いため、本部では全店舗の状況を俯瞰した最適な在庫移動の判断が難しく、在庫移動指示に手間と時間がかかるほか、店舗側でも他店舗への発送作業がスタッフの負担となっていた。

　「スマートエスアール」では、靴の売上傾向に即した予測に基づき「どの店舗にある在庫商品をどの店舗に移動すべきか」という最適な再配分計画を自動策定。この計画に基づき、対象商品を店舗から物流センターに一括返却し、再配分先店舗に配送する。再配分計画は、靴流通・販売業界に特化した売上予測ロジックを独自開発し、季節変動補正なども行うことで、精度の高いロジック生成を実現。店舗からの出荷先を物流センター１ヵ所に集約することで、店舗における返品作業の負担を軽減するほか、物流センターでカテゴリー別仕分けを行うため、店舗での陳列作業にかかる時間も削減することができる。