カーゴニュース 2026年1月15日 第5402号
ヤマトホールディングス(本社・東京都中央区、長尾裕社長)傘下のヤマトロジスティクスインド(YLI、伊藤大輔社長)は8日、インド北部のハリヤナ州で、ヤマトグループの海外物流拠点として最大規模となる「NH8(シドラワリ)ロジスティクスセンター」を開設した。製造業振興施策「メーク・イン・インディア」のもと、インドでの生産拡大を目指す製造業を物流面から支援していく。
NH8ロジセンターは延床面積約2万4900㎡で、ヤマトグループの海外物流拠点の中では最大規模。YLⅠの物流拠点として初めて室温を20℃前後に保つ定温保管スペース(約280㎡)を設け、電子基板や精密機器などの保管需要に対応する。デリー首都圏からムンバイを経由し、ベンガロールやチェンナイに至る主要高速沿いに立地しており、近郊に数多くの製造業が集積する大型工業団地が複数あるため、門前倉庫やクロスドック拠点としても活用が可能。さらに内陸コンテナデポやインディラ・ガンディー国際空港にも近く、インド国内外へのトランジットハブとしても機能する。
開設時点で、日系輸送機器メーカー1社がスペアパーツの拠点として活用することが決定しており、今後も輸送機器や電子機器など製造業の利用を見込んでいる。
YLI、29年度に売上高を2倍に拡大
YLIは2008年3月設立で、これまで自動車メーカーなど製造業向けに、日本国内で培ってきた高品質なCL(コントラクト・ロジスティクス)サービスを提供。インド国内ではカルコダ、マネサール、アメダバード、ベンガロールの4ヵ所に物流拠点を開設しており、今回のNH8ロジセンターが5拠点目となる。これにより、物流拠点の総延床面積は5万2000㎡に拡張された。
8日にオンラインで会見したYLIの伊藤社長は、大型拠点を開設した狙いについて「日系メーカーを中心に製造業のインド進出が盛んになっており、今後の業容拡大を見込んだ」と述べ、「インドの物流センターは設備面で不十分なものも多いが、NH8ロジセンターでは日本と同水準のCLサービスの提供が可能になる」と自信を見せた。
また、YLIの事業成長について「売上高は非公表だが、順調に業績を伸ばしている。現在、29年度の売上高を25年度比で2倍に拡大することを目指している」として、NH8ロジセンターがそのけん引役となるとの考えを示した。
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