カーゴニュース 2026年1月27日 第5405号
NX総合研究所(本社・東京都千代田区、鈴木理仁社長)は「2025・2026年度の経済と貨物輸送の見通し」の詳細版を発表した。それによると26年度(1~12月)の日本経済の実質成長率は0・9%増と前年より減速するものの、政府の経済対策が奏功することを前提に、7月以降は景気が上向くと予想。26年度の国内貨物総輸送量は前年比マイナスが続くものの、25年度と比べ若干の改善が期待できると見込んだ。一方、荷主を対象に調査した荷動き指数(速報値)をみると、26年1~3月の荷動きの見通しは前年10~12月の実績を下回ると予想。多くの荷主企業は年初の荷動きに対し消極的な見方をしているようだ。
日雑品、一般機械、石油製品などがプラス
26年度の国内貨物総輸送量は39億8310万t(前年比0・1%減)と予測し、上期(1~6月)は前年同期比0・2%増と微増、下期(7~12月)は0・4%減と微減すると見込んだ(既報)。可処分所得の増加や消費マインドの好転を受け、日雑品など個人消費を中心とした消費関連貨物が1・7%増と4年連続プラスで推移。省力化やデジタル化を図る投資増大により一般機械が堅調に推移、石油製品が増加することで生産関連貨物が0・3%増と小幅ながらプラスに転じるとした。一方、建設関連貨物は大規模公共工事の執行が期待できず、新設住宅着工数が伸び悩むことで1・5%減と4年連続の減少となり、全体の輸送量を下押しすると見込んだ。また、農水産品、金属製品、機械、軽工業品などを含む雑貨の輸送量は25年度の1・4%減から26年度は2・0%増とプラスに転じるとした。
年初の荷動きは「ブレーキがかかる」見込み
NX総研は貨物輸送量の見通しとともに、荷動き指数(速報値、グラフ)を発表した。荷動き指数はメーカー・卸の主要2500事業所を対象に荷動きの実績と予想を調査し、628社から回答を得たもの。それによると25年の実績は1から3月がマイナス11、4~6月と7~9月がマイナス14と低調に推移していたが、10~12月はマイナス4と水面下ながら10pt上昇し、荷動きの実績改善を実感していた。一方、年が明けて26年1~3月の荷動きの見通しはマイナス6と2pt低下を予想。上昇基調にあった荷動きに〝ブレーキ〟がかかると観測しているようだ。
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