カーゴニュース 2026年3月19日 第5420号
サカイ引越センター(本社・堺市堺区、田島哲康社長)、ハート引越センター(本社・東京都葛飾区、太田至計社長)、T2(本社・東京都千代田区、熊部雅友代表取締役CEO)の3社は12日、引越業界初となる自動運転トラックを用いて家財を輸送する実証を、4月から関東~関西間の高速道路一部区間で開始すると発表した。ドライバー不足などに伴う「引越し難民」の増加に対応する。
同実証はサカイ引越センターでは4月4、5日の2日間で実施し、10月までに計4回の実施を予定。東京レールゲートWEST(東京都品川区)の拠点から、神戸六甲支社(神戸市東灘区)までの約520㎞の区間のうち、東名高速道路「綾瀬スマートIC」から名神高速道路「西宮IC」までの約450㎞をレベル2自動運転で往復運行する。
ハート引越センターは5月23、24日に初回の実証を行い、11月までに計4回の実証を予定。同社の東京センター(東京都葛飾区)から大阪センター(大阪府摂津市)までの約510㎞のうち、自動運転区間は「綾瀬スマートIC」から名神高速道路「高槻IC」までの約440㎞となる。
実証ではサカイ引越センターとハート引越センターが、拠点や運行ルートの選定、実証貨物の手配を担当。両社ともに、単身個人顧客の引越家財を積載する。また、T2は自動運転トラックの提供と走行データの収集・分析、技術検証を担う。実証を通じ、運行オペレーションの有効性や走行ルート・リードタイムの有効性を確かめる。
さらに、実証はいずれも引越しニーズの高い土日に実施。土日に自動運転トラックの走行実証を行うのはT2として初の取り組みで、交通量や運行管理体制の構築など土日特有のオペレーションの有効性についても検証する。
一般道の有人運転と高速道路の無人運転の切り替えにおいては、T2が今年春に神奈川県綾瀬市で開設予定の「切替拠点」を活用。IC至近でドライバーがトラックに乗り降りすることで、自動運転による幹線輸送を効率化する。
サカイ引越センター専務取締役の山野幹夫氏は実証について「引越しに速度を求める顧客も多いが、当社は夜間運送を行っていないため、現在は他社に委託する形となっている。自動運転により自社での夜間運送が実現すれば、コスト削減はもとより、ドライバーの負担軽減にもつながる」と期待感を示した。ハート引越センターの太田社長は「有人輸送と無人輸送を組み合わせ、従業員の健康と安全を守っていく」とした。
また、T2の熊部代表取締役は「引越事業は顧客と直接かかわる『サービス』の部分と『輸送』の両面が重要。当社が『輸送』を担うことで、『サービス』により集中していただける環境をつくる」と語った。
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