カーゴニュース 2026年3月31日 第5423号
南海電気鉄道(本社・大阪市浪速区、岡嶋信行社長、4月1日付でNANKAIに社名変更)は25日、大阪府茨木市で建設を進めていた大型マルチテナント型物流施設「北大阪トラックターミナル7号棟」(次ページ写真)の竣工式を開催した。新施設は地上6階建て、延床面積18万3383㎡の大型施設で、関西エリアでは最大級の規模を誇る。1階は特積みトラック事業者が入居するトラックターミナル、2~6階は倉庫・配送センターとなり、すでに全フロアが賃貸借契約済み。4月1日から供用開始される。
7号棟は、北大阪トラックターミナル1号棟、大阪府食品流通センターE棟に続く北大阪流通センター再開発の第3弾となるもので、昨年4月に泉北高速鉄道を合併して南海電鉄が物流事業を直接手がけるようになってから初の再開発案件となる。特積み事業者の幹線輸送機能を支える公共トラックターミナルと倉庫・配送センターが一体となったハイブリッド型の大型物流施設として開発された。
1階のトラックターミナルには特積み各社がテナントとして入居。113バースを擁し、幹線輸送を担う大型トラックと都市内集配を担当する中・小型トラックの積み替え拠点として効率化をサポートする。2~6階の倉庫・配送センターにはトラックが各階に直接乗り入れることができるダブルランプウェイを備えることで、効率的な施設内アクセスを実現。各階ごとに38バースを確保し、ドックレベラーも配備した。
立地は近畿自動車道・摂津ICから約1・2㎞、大阪市内からも約10㎞という好アクセスを強みにしており、主要幹線道路にも近接していることから、東日本と西日本をつなぐ中継拠点としての役割も果たす。
施設面では、大型マルチテナント型物流施設しては国内初となる「中間層免震構造」を採用。建物の基礎に免震構造を設ける基礎免震方式とは異なり、1階は耐震構造、2階以上は免震構造とすることで、高い災害対応能力を実現した。
このほか、施設屋上には太陽光発電設備を設置するほか、EVトラック用の充電設備も配備。72時間稼働の非常用発電機も設置することで、BCP対応も強化している。
遠北会長「唯一無二の物流施設」
関係者が出席した竣工式後の直会で挨拶した遠北光彦会長は「北大阪流通業務団地という関西屈指の物流適地において、24時間・365日稼働することができる唯一無二の物流施設が完成した」と述べるとともに、「4月1日付で鉄道事業を分社化し、新たにNANKAIという社名のもとで街づくりや物流を中心とした不動産事業の拡大を図りながら、グループ全体の経営戦略を担っていく体制となる」と報告した。また、岡嶋社長は「今後も物流の課題解決に向けて南海としても一翼を担っていきたい。そのための施設整備にも尽力していく」と述べ、乾杯の音頭を取った。直会には茨木市の福岡洋一市長も出席し祝辞を述べた。
なお、同社は昨年10月に新たに物流施設のブランド「NANKAI―LOGI(ナンカイロジ)」を制定し、物流不動産分野への本格参入をアピールしていく。今後は引き続き北大阪流通センターの再開発を進めていくほか、東大阪流通センター(大阪府東大阪市)の再開発計画にも着手していく。
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