カーゴニュース 2026年3月31日 第5423号
東京都トラック運送事業協同組合連合会(東ト協連、椎名幸子会長)はこのほど、第44回「運賃動向に関するアンケート調査」の結果を公表した。アンケートは200事業者を対象に行われ、156事業者(78・0%)が回答。前回調査(2025年7月31日)から6ヵ月後の1月31日に実施した。
調査結果によると、現在収受している運賃料金について、「標準的な運賃」よりも「低い」と答えた事業者は、「極めて低い」「低い」「少し低い」を合わせて72・4%で前回から1・5ptの増加となり、これまでの改善の傾向から一転し、厳しい環境となっている〈表〉。
標準的運賃、得意先に「交渉した」4割に
最近半年間の運賃収受状況の変化については、「値上げになった」が28・2%で前回から5・1ptの減少。他方、「値下げにあった」は調査開始から初めて0%となった。最多は「とくに変化はない」で69・9%だった。これから半年後の運賃収受状況については「値上げができるだろう」が30・1%で前回から11・6ptの大幅増となっており、値上げ基調は持続の傾向にある。
国土交通省が告示している「標準的な運賃」を届出済みの事業者の中で得意先との交渉状況を見てみると、「交渉した」は最多の46・2%で前回から10・5ptの大幅増だった一方、「交渉しない」は22・4%で6・8ptの減少となるなど交渉が一定程度進んでいる状況が伺える。交渉の結果については最多が「認められた」の40・3%で7・2pt減となり、「継続し交渉中」が37・5%で4・7pt増、「認められなかった」が18・1%で1・7pt増加していることから、さらなる粘り強い交渉が必要となっている。
ドライバーの平均年齢、50歳以上が6割
半年前と比べた荷動きの変化については、「ほとんど変わらない」が最多の67・9%で0・6pt増とほぼ横ばい。他方、「かなり悪くなった」は1・9%で3・5pt減、「悪くなってきている」が22・4%で1・4pt減となるなど荷動きは緩やかに改善の傾向にある。「かなりよくなった」は0%だったものの、「よくなった」(7・7%)は5・3pt増となった。
ドライバーの平均年齢では、「50歳以上~55歳未満」が35・3%で最多となり、前回から11・1ptの2ケタ減となった。次いで「45歳以上~50歳未満」が26・9%となり、「55歳以上~60歳未満」が17・9%、「40歳以上~45歳未満」が9・0%、「60歳以上~65歳未満」が7・7%、「65歳以上」が1・9%、「35歳以上~40歳未満」が1・3%だった。「35歳未満」は0%。50歳以上のドライバーは62・8%となり、前回から6・3ptの減少となったものの、高齢化や採用不足の傾向に歯止めがかかっていない状況だ。
ドライバーの賃上げ額、平均1万円台に回復
「2024年問題」への対応状況については、「社内対策」では「拘束時間、労働時間管理の徹底(日々管理、週間管理)」が41・8%で最も多く、前回から0・9pt増だった。次いで、「デジタコ、運行管理システムなどのITの活用」が20・5%(0・6pt増)となり、「従業員の労働時間減少への対応(稼働減により賃金減とならない賃金体系の見直し)」が19・9%(0・7pt増)、「配送ルート・運行計画の見直し」が16・2%(0・5pt減)と続く。
「荷主等対策」では、最多が「待機時間の減少による拘束時間・労働時間の短縮」で47・2%(7・0pt増)。次いで「配送効率の向上(過度な多頻度小口輸送などの見直し)」が23・6%(1・7pt増)、「運賃の値上げ」が14・6%(12・3pt減)となっている。
ドライバーのベースアップ状況については、「行った」が37・2%で前回から5・1ptの減少。次いで「検討中」が23・1%で4・6pt増、「行う予定」が16・7%で5・4pt増加している。また、「臨時給与を支給した」は7・1%で前回から横ばいだった。「行った」「臨時給与を支給した」「行う予定」の合計は61・0%で前回から0・3ptの微増にとどまったものの、賃上げ額は平均1万100円で前回から1700円増となった。一方、「行わない」は12・8%で6・2prの減少だった。
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