カーゴニュース 2026年4月7日 第5425号
T2(本社・東京都千代田区、熊部雅友代表取締役CEO)は、3月上旬に自社で開発したレベル2自動運転トラックで、関東~関西を結ぶおよそ500㎞の高速道路の本線で、ドライバーによる一時的なハンドル操作を一度も発生させず、自動運転のままで完走に成功したと3月31日に発表した。
自動運転トラックによる500㎞におよぶ長距離の本線完走は国内で初めて。これを基盤に、T2が目指すレベル4自動運転トラックによる幹線輸送サービスの実現に向けて、イレギュラーな事態を含め、実際の運行を想定したあらゆる場面に対応できる技術開発をさらに進めていく。
従来、道路工事の発生や前方への車両の合流など、走行中にイレギュラーかつ急な事態に直面した際、安全を確保するために一時的に自動運転を止め、ドライバーがハンドル操作に切り替えざるを得ない場面があり、レベル4を実現する上で大きな課題となっていた。今回、こうした場面でも自動運転のまま走行できるようにする新たな技術を開発した。
具体的には、道路工事により一部車線が急遽閉鎖された際、路上に設置されている工事を示す標識やパイロンなどを車載センサーですばやく認識し、閉鎖車線を推定して前もって適切なタイミングで車線を変更したり、同じく道路工事で最高速度が一時的に制限される場面で、速度制限の標識をセンサーで漏れなく認識してスムーズに加減速できるようにした。さらに、ICやJCTで急に合流してくる車両に対し、減速して先を譲る機能を取り入れたほか、傾斜がある路面でも車線に追従して走行する性能を強化した。
新たに開発した技術を実装したレベル2自動運転トラックで3月上旬、東名高速道路・綾瀬スマートIC(神奈川県綾瀬市)と山陽自動車道・神戸西IC(兵庫県神戸市)を結ぶ本線およそ500㎞を走行する実証を行い、ハンドル操作なしで完走した。
両ICの近くにはT2がレベル4を見据えて、高速道路における自動運転と、一般道における有人運転を切り替えるためにドライバーがトラックに乗り降りする「切替拠点」を今春、それぞれ完成させる予定。今後、こうした切替拠点の間も自動運転のままで走行できるよう、本線からさらに区間を拡大する。幅の狭さで走行の難易度が高いとされる料金所の通過に加えて、料金所と切替拠点を結ぶ一般道の走行も可能にする技術開発を進めていく。
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