カーゴニュース 2026年5月12日 第5433号
業界内の取り組みに限界、より大きな枠組みで
続いて、参加各社の代表者がコメントした。旭食品の城弟宏樹執行役員ロジスティクス本部長は、「地方は人口の減少から発したいろいろな物流課題があり、物流の密度が薄くなっている。CODEという業界をまたいだコンソーシアムが課題を解決する大きな一手になることを期待している」と述べた。あらたの前川博徳上席執行役員ロジスティクス本部長兼物流企画部長は、「当社グループにはジャペルというペットフード・用品の卸の会社があり、できるだけ早いタイミングで、ジャペルもCODEに参加させていただければさらに輪が広がるのではないか」と語った。
トーハンの田仲幹弘取締役副社長執行役員は、出版流通の特性として、長年にわたり雑誌流通に書籍の流通を重ねてきたこと、取次同士で共同配送を行ってきたことを紹介し、「出版流通は返品物流網も有しており、皆さんと一緒に取り組むことで、いろいろな可能性がある」と指摘。日販の伊藤宏治専務取締役構造改革本部長は、「出版不況の中、様々な努力をしてきたが、業界内だけでの共同配送には限界があると感じている。CODEを通じ、異業種が集まり、異なる物流の構造の中で互いに知見を持ち寄ることで、これまで見えなかったものが見えてくる」と期待感を示した。
PALTACの五反将史執行役員物流本部長はオンラインで参加し、「業界を代表する9社が常識にとらわれない発想で、『できない理由』ではなく『どうしたらうまくいくのか』をポジティブに考えていきたい。得意先の納品条件が変わらなければ、取り組みの障壁にもなり、行政の力も借りながら全体最適を追求していきたい」と述べた。三井物産流通グループの安達秀之取締役専務執行役員物流ユニット長は同社がグループ会社が合併しひとつの会社になった経緯にも触れ、「社会の変化はより速く、ひとつの会社だけで生き残っていけるのか思い悩んでいた時に、ちょうどCODEへの参加のお話をいただいた。より大きな枠組みの中で社会課題の解決に携わっていけることを楽しみにしている」と強調した。
メディセオの今村正博ロジスティクス本部副本部長は、同社がコーポレートスローガンとして「健康応援オーケストラ」を掲げていることに触れ、「ここに集まった皆様とともに、日本の物流を支えていく、すばらしいハーモニーを奏でていきたい」と述べた。
同会議には関係省庁からも出席し、経済産業省商務・サービスグループ流通政策課長兼物流企画室長の平林孝之氏、農林水産省大臣官房新事業・食品産業部食品流通課長の原田達氏、国土交通省物流・自動車局物流政策課長の髙田龍氏が挨拶。経産省の平林氏はCODEについて「フィジカルインターネットの具現化」と位置づけ、関係省庁とともに支援していく姿勢を示した。
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