カーゴニュース 2026年5月28日 第5438号
信永海運(本社・東京都港区、長島啓浩社長)は、小口貨物(LCL)輸送サービスの老舗として高い信頼と実績を備え、全国12ヵ所のCFS(コンテナフレイトステーション)から輸送サービスを提供。危険物混載輸送は横浜、大阪、神戸、名古屋、門司、博多のCFSから、22の仕向地に向けて直行便を輸送している。
アジア向け輸送は国内屈指の取扱量を持っており、インド、ベトナム、タイ向け輸送が特に強く、近年は韓国・釜山向けでも半導体関連をはじめとした化学品を中心に輸送が活況だ。また、プノンペンやドバイなど、他の海運業者が手がけていないエリアへも輸送するカバーの広さを強みとしている。
2025年度の荷動きは全体的に堅調だった。ベトナムに加え、長江保護法の影響で需要が停滞していた上海向けの取扱量が回復傾向にあるという。
直近の新たな取り組みとして、25年12月に大阪でもCFSを開設。既存サービスのほとんどの仕向地向けに受託が可能だが、香港向けのみ大阪でバンニングし、その他の仕向地へは信永海運の手配のもと神戸へ横持ちして、神戸発の危険物コンテナに同梱するオペレーションとなる。
さらに、高雄港の港湾ルール変更に伴い、24年4月からサービス停止中だった台湾・高雄向け輸送を25年8月に再開。すでに一部顧客は基隆向けにシフトしており同航路も堅調だが、今後は他社の高雄向け輸送に流れた顧客に再アプローチして誘致につなげることで、サービスに弾みをつけたい考えだ。現在は横浜港から週1便体制で輸送しているが、今後は神戸港、名古屋港、門司港への拡大を見込んでいる。
26年度の輸送拡大にあたっては、旺盛なニーズが見込めるインド向けの掘り起こしを強化していく。とくに香料などの化学品や自動車関連の輸送需要が好調であるという同国へは現在、チェンナイ向け、ナバシェバ向け輸送を提供しており、同社の危険物の取扱量の1割ほどのシェアを占めている。
同社の危険物混載輸送では、危険物を内貨状態でCFSに搬入できることもセールスポイントだ。通常の輸出スキームでは外貨状態となっている危険物をコンテナへのバンニング当日にCFSへ搬入しなければならないが、信永海運は横浜、大阪、神戸、名古屋、門司、博多のどのCFSでも3日前からの内貨搬入に対応。営業部の安部川敦司部長補佐は「利便性の高さから当社を利用している顧客も多く、きっとメリットを感じていただけると思う」と自信をみせる。
さらに、ブッキング業務の円滑化を通じて、顧客のさらなる利便性向上を図る。信永海運のWebサイトではブッキングシステムによるスケジュール検索や見積もり取得が可能で、見やすさや操作性などに配慮した設計に好評がある。また、同社の輸送ルートやスケジュールなどの詳細をまとめたパンフレットを発行しており、紙媒体でも顧客への情報発信を図るとともに、営業ツールとしても活用していく。
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