カーゴニュース 2026年5月28日 第5438号
セイノーホールディングスグループ傘下で海上混載輸送サービスを展開し、欧米向け混載輸送では業界トップクラスの取扱量を持つセイノーロジックス(本社・横浜市西区、有馬隆広社長)。危険物混載サービスでは横浜・神戸・名古屋などのCFSから、レギュラーサービスで165の仕向地に輸送している。代理店との連携により約200の仕向地まで対応することも可能としており、これも業界最多クラスとなる。
2025年度の輸出に関しては、米国の追加関税問題がサプライチェーン全体に及ぼした影響や、汎用品の生産拠点が中国や東南アジアなどコストの安いエリアにシフトしたことなどもあり、全体的な荷動きは伸び悩んだという。
同年度は、重点施策として同業他社がカバーしていない仕向地や、隔離規定などの受託の制限があり取り扱いが難しかった荷物、他社では取り扱いのないClassの荷物などを、船社や代理店との連携によって積極的に受託することで、他社との差別化を推進した。
近年注力しているインドへの輸送についても、昨年7月にチェンナイ向けの直行便サービスを開始するなど取り組みが進捗。危険物輸送の引き合いも徐々に増加傾向にある。
今後のサービス強化先として、メキシコの自動車関連需要に熱視線を送る。同国向けには昨年9月、マンサジーニョ港までのダイレクト輸送を開始するなどサービスを拡大。また、同月にはニューヨーク向け、カナダ向けにもダイレクト輸送の提供を開始するなど、北中南米向けのサービス強化に注力した。
かねてから強みとしている内貨受けの搬入サービスについても、引き続きその利便性をアピールしていく。昨年はメキシコ向けダイレクト輸送でも神戸のCFSで内貨受けを開始。荷主は横浜港までの陸送手配を省くことができる。同サービスは荷主から同業者まで幅広い顧客から定評があり、リピーターとなる顧客も多いという。
26年度の取り組みでは、新たな仕向地での需要開拓にも注力する。5月には同社として初となる北アフリカ向けのサービスを開始し、スペイン経由によるエジプトやモロッコ、チュニジア、アルジェリア、ポルトガルなどへの輸送を提供。今期はこの新サービスを新たな目玉として顧客の輸送課題の解決につなげていく。
また、混載輸送が難しいとされているClass2・2(非引火性非毒性高圧ガス)の輸送に関しても、コンテナを複数本立てられる仕向地に関しては、コンテナを分けてアレンジするなどのオペレーションにより、積極的に輸送を受諾する方針にある。すでにいくつかの仕向地ではトライアル輸送を実現しており、今後も建設機械メーカーを中心とした輸送需要の取り込みを進めていく。
このほか、これまでの危険物輸送のノウハウを活かし、顧客の困りごとに伴走することで安心感を提供していく方針。国際海上危険品輸送の理解浸透を図り、混載輸送に危険品輸送の選択肢を増やすことに貢献したい考えだ。GROWTH DRIVERS DEPARTMENT執行役員の今井啓裕氏は「『危険物はFCLでしか運べない』と考えているお客様に対して、LCLという選択肢も提案し、できる限り依頼は断らず、荷主の課題に寄り添って柔軟にアレンジすることで、商品を世界へ発信する際にいつでも頼ってもらえる存在でありたい」と述べる。
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