カーゴニュース 2026年5月28日 第5438号
博多運輸(本社・福岡市博多区、渡邊智大社長)は、福岡市東区の博多港箱崎ふ頭で増設工事を進めていた危険物倉庫がすべて竣工し、2026年1月から営業を開始した。従来の8棟から4棟増え、計12棟・約1900㎡体制となった。また、敷地内に普通品倉庫を併設している強みを活かし、危険物、普通品の一括納品や各種流通加工作業ニーズも取り込み、サービスの付加価値を高めることで、危険物物流拠点としての博多港のプレゼンスの向上を図っていく考えだ。
増築前と比べ危険物倉庫のスペースは約1・5倍に
同社の危険物倉庫は博多港箱崎ふ頭の一角に位置し、香椎パークコンテナターミナルから約4・2㎞、JR貨物福岡貨物ターミナル駅から約2・1㎞と主要物流インフラから至近にあり、福岡市都市高速貝塚JCTから約0・8㎞、九州自動車道福岡ICから約7・2㎞と交通アクセスにも優れている。
敷地面積は約8264㎡。2005年に危険物倉庫4棟と普通品倉庫を開設。その後、危険物の保管需要の高まりを受け、10年に1棟、18年に3棟を増床し危険物倉庫は8棟体制としていた。1棟が45~50坪サイズで、多品種小ロット品の取り扱いに適しており、地域デポとしての利用ニーズが高く、うち2棟は定温危険物倉庫(15~25℃)であり、普通品倉庫も定温スペースを確保する多機能倉庫となっている。
昨年、新たに危険物倉庫(45坪)4棟の増築に着手し、すべての工事が12月末までに完了し1月から営業を開始した。これにより、危険物倉庫は12棟となりスペースは約1・5倍に拡充した。
塗料のほか、ここ数年はリチウムイオン電池、鉛蓄電池などの引き合いが多く、「一棟貸し」の希望もあるという。また、危険物倉庫と普通品倉庫が同一敷地内にあるメリットを活かし、製品の出荷時に必要な検品作業も積極的に請け負っていく。
博多運輸は博多港の西から保税に特化した中央ふ頭倉庫、中央に危険物倉庫、東に同社最大の基幹倉庫であり定温庫を併せ持つ普通品倉庫である香椎浜倉庫の3倉庫を展開し、福岡貨物ターミナル駅を基盤とする通運部、海上コンテナ部、自動車部の3部がもつ強力な輸送機能と連携し、他社と一線を画した老舗の総合物流企業として業容の拡大を続けている。
博多港にISOタンクコンテナの仮貯蔵施設
博多港におけるISOタンクコンテナ物流の取り込みも図る。箱崎ふ頭にある自社敷地(1176㎡)を使用し、危険物の実入りのISOタンクコンテナや高圧ガスタンク、毒劇物をオンシャーシで最大5本、1週間を限度に仮置きできる危険物仮貯蔵施設を設置し、活用を提案している。
博多港では、消防法該当危険物はコンテナヤード内での仮貯蔵ができず、仮貯蔵が必要な場合、博多港湾地区には取り扱える施設がないため、門司港のデポまで横持ちし保管するケースが多い。博多運輸の危険物仮貯蔵施設を利用することで、エンドユーザーへの納品やコンテナヤードへの搬入のタイミングを博多港内で調整できるメリットがある。
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