カーゴニュース 2026年6月9日 第5441号
マツダ(本社・広島県府中町、毛籠勝弘社長兼CEO)と日本通運(本社・東京都千代田区、竹添進二郎社長)は2日、オンラインによる記者会見を開き、バイオディーゼル燃料のHVO(水素化植物油)を使用した完成車輸送トレーラの実証走行を5月から開始したと発表した。山口県防府市に所在するマツダの防府西浦工場と中関完成車プールの間(往復約12㎞)で2026年度末までをメドに実施する。いすゞ自動車のキャリアカー2台を使用して1日20往復し、燃費や運用上の課題を検証する。バイオディーゼル燃料はHVOを51%含有したもので、NX商事が手配する。マツダは検証結果を踏まえ、別ルートでの完成車輸送や部品物流へ水平展開する考えで、環境負荷の低いバイオディーゼル燃料の普及を目指す。
会見にはマツダ経営戦略本部カーボンニュートラル・資源循環戦略部の深川健氏と日本通運執行役員モビリティセールス部担当の佐々木治氏が出席。マツダの深川氏は、今回の実証走行を通じて「完成車輸送と部品物流における脱炭素化を進め、環境負荷の低い新たな燃料の社会実装を加速させる」と説明。使用するHVOは軽油と同等の性質を持ち、既存の車両や給油設備を使えることがメリットだと強調した。そのうえで「脱炭素化が進むなかで走行する車両すべてをEVに転換することは困難だと認識している。この実証は、内燃機関で動く車両を活用できる環境を将来にわたって整備するための第一歩だ。実証を通じてバイオディーゼル使用への賛同の輪を広げていきたい」と語った。
日通の佐々木氏は「物流パートナーとして実証に参画できることは意義深い。持続可能な物流の実現とサプライチェーン全体の脱炭素化に貢献していく。バイオディーゼル燃料を使用する車両運用がカーボンニュートラルの有力な選択肢として提示できるよう、燃費や輸送品質、運用に与える影響をしっかりと検証する」と述べた。
なお、実証走行は、ユーグレナの開発した次世代バイオディーゼル燃料「サステオ51」を使用している。
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