2層式を採用した西棟の外観

カーゴニュース 2025年5月20日 第5339号

JMT
板橋ターミナル内に新施設「西棟」竣工

2層式バース採用、特積みの協働化支援

2025/05/19 16:00
全文公開記事 トラック輸送 倉庫・物流施設

 日本自動車ターミナル(JMT、本社・東京都千代田区、黒沼靖社長)は14日、板橋トラックターミナル(東京都板橋区)内に建設を進めていた特積み事業者向けの専用施設「JMT板橋新3・4・7号棟(西棟)」の竣工式を関係者を招いて開催した。2023年3月に竣工した「同1・2・5・6号棟(東棟)」の隣接地に開設したもので、東棟と同様に2層式バースを採用し、入居する特積み事業者各社が連携・協働しやすい環境を整備する。今後、テナント4社(名鉄NX運輸、JPロジスティクス、中越運送、近物レックス)の入居作業が完了後、7月1日から供用開始する。

 

 西棟は地上4階建て、延床面積2万3821㎡。1階と3階に荷扱ホームを設けた2層式バースを採用。1階部分のホームは全天候型の荷役が可能なほか、3階ホームへは上りと下りでそれぞれ別のスロープを使うことで、効率性を高めた。また、91あるバースの接車部分にはシャッターを設置することでセキュリティや風雨対策を強化したほか、施設内はなるべく柱を使わないことで荷扱い作業の生産性向上に寄与する。

 

 さらに、隣接する東棟との一体運営を可能にすることで、テナントである特積み各社が共同運行や集配業務の共同化など連携・協働がしやすい施設環境を提供していく。

全天候型荷役が可能な1階ホーム

黒沼社長「南側5万㎡の再開発に向け検討」

 

 竣工式の冒頭、黒沼社長は「21年4月から着手してきた板橋トラックターミナルの全体再開発は本施設の竣工で半分が完了した。今後は敷地南側の約5万㎡に及ぶ用地について、物流ニーズや社会の諸要請に加え、今後発生が懸念される災害への対策、自動運転や物流DXなどへの対応を兼ね備えた施設を目指して、関係行政機関と連携しながら検討していきたい」と挨拶した。また、国土交通省大臣官房審議官の木村大氏、東京都市整備局次長の山崎太朗氏、板橋区長の坂本健氏が来賓を代表して祝辞を述べたほか、テナント企業を代表して名鉄NX運輸の山田佳・執行役員東京支社長が乾杯の音頭を取った。

黒沼社長
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