カーゴニュース 2025年5月20日 第5339号
王子ネピア(本社・東京都中央区、森平高行社長)と王子物流(本社・東京都中央区、塩澤実社長)は14日、大日本印刷(DNP、本社・東京都新宿区、北島義斉社長)の物流子会社のDNPロジスティクス(本社・東京都新宿区、松村弘之社長)と、福島県内の両社の工場で製造した商品を1台のトラックに混載して、関東・東京の両社拠点に輸送する共同輸送を今月中旬から開始すると発表した。王子ネピアの大人用紙おむつとDNPの包装資材を混載輸送する取り組みで、共同輸送により両社合計で年間60台のトラックを削減し、使用する車両数を半減する。また、対象となる区間でCO2排出量を年間50%削減する見込み。
DNPロジスティクスは福島県からの自社配送トラックの積載率を高めるため、共同輸送のパートナーを探していた。これを受け、王子ネピアと王子物流は2024年12月から福島から東京への共同輸送の実証実験に取り組んできた。その結果、福島から東京へ輸送するトラックの台数を両社合算で半数に削減でき、CO2排出量も大幅に削減できる見込みが立ったことから実運用を決めた。
福島から東京へ輸送するDNPロジスティクスのトラックを1段積から2段積輸送に変更し、荷台スペースを確保。荷台前方に王子ネピア製品、荷台後方にDNP製品と王子ネピア製品を積み込む方式とした(写真)。実証実験により、混載した場合でも双方の製品の品質に影響がないことも確認済み。
輸送工程は、王子ネピア福島工場(福島県福島市)で大人用紙おむつを積み込んだトラックは、同県泉崎村のDNPテクノパック泉崎向上で包装資材を積み込んだ後、福島を出発。車両はDNPグループの関東拠点の工場と倉庫で荷降ろしし、次いで王子ネピア江戸川倉庫(東京都江戸川区)で荷降ろしするルートとした。
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