カーゴニュース 2025年6月24日 第5349号
富士ロジテックホールディングス(本社・静岡市葵区、鈴木庸介社長)は、新たに開発したレンタル管理システムを用いた「レンタル事業者向け総合物流サービス」を2025年秋頃から提供開始する。同サービスは、拡大するシェアリングエコノミー市場でレンタル事業を展開する企業に向けて、商品の入出庫から在庫管理、個体管理、検品・メンテナンスまでをワンストップで支援する。
富士ロジテックHDでは2000年頃からレンタル用のユニフォーム(制服)や通信機器の保管・入出庫作業に加え、倉庫内での状態検品およびリユース作業の受託を始め、レンタル品に関する物流ノウハウを蓄積してきた。この経験を活かし、多様なレンタル事業者のニーズに対応する「レンタル管理システム」を開発し、レンタル事業者や新たに事業を立ち上げる企業を物流側から支援するサービスの提供を開始。すでに既存荷主を対象に同システムを試験導入しており、月間16万ピースのユニフォームの入庫処理や、月間約10万ピースの取りまとめ発送を行うなど実績を上げている。
「レンタル管理システム」は、商品の所在管理から返却確認、品質チェックまでを一元管理できるなど、レンタル事業に特化した機能を実装。シーズン性レジャー用品(ウィンタースポーツ、キャンプ用品など)、高級ブランド品(バッグ、アクセサリー)、ユニフォーム、介護用品、医療機器など、様々な商品カテゴリーに対応している。全商品にシリアルナンバーを付与することで、貸出~返却のプロセスを可視化し、個体ごとの管理が必要な高価品や状態管理が重要な商品にも対応できる。加えて返却後の状態検品、クリーニングや簡易補修などのリユースプロセスも組み込むことで、レンタル商品の品質維持を支援する。
さらなる物流業務の効率化を目指し、同サービスにおいてRFIDシステムを25年度中に導入する計画。バーコードに比べ、タグが高価なRFIDは、繰り返し利用が可能なレンタル品と相性が良いシステム。非接触での一括読み取りにより、商品の入出庫作業が大幅にスピードアップするほか、人的ミスの削減も期待できる。なお、現在の神奈川・静岡浜松・大阪・福岡を中心としたサービス提供エリアに加え、全拠点においても同様のサービス提供が可能となっている。
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