カーゴニュース 2025年10月16日 第5379号
住友ナコフォークリフト販売(本社・東京都港区、杉浦重義社長)は9日、同社の横浜サービストレーニングセンター(横浜市鶴見区)で、「サービス技能コンテスト」を開催した。
このコンテストは、サービス従事者の意識の高揚と向上心を養い、知識と技能の向上を図るために行うもので、今回が4回目の開催。予選を経て4つの統括支店からベテランの従事者と若手の従事者が1人ずつ代表に選出され、計8人が9日の本選に臨んだ。
開会式で挨拶した住友ナコフォークリフトの西濱巳基男社長は「皆さんは各統括支店の代表であり、ここでの戦いぶりが統括支店内のモチベーションアップにつながり、全国のサービスマンのスキルアップにもつながる。当社のサービスマンがお客様に信頼される存在となっていくための原動力となるべく、最後まで正々堂々とあきらめずに戦ってほしい」と選手を激励した。
本選は、新型のカウンター式バッテリーフォークリフト「QuaPro-B」を使用し、ベテランと若手のペアによるチーム戦で実施された。「故障診断競技」と「月例点検競技」の2部構成で行われ、「故障診断競技」では3つの課題を設定し、故障診断から不具合の原因を特定し修理に至る一連のプロセスについて、設定時間内に正しく行えるかを審査した。また「月例点検競技」では、毎月の実施が定められている定期点検について、マニュアルに基づいて行われているか、不具合発見時の対応などが適切に行えるか、などが問われた。両競技とも作業を行えるのは若手のみで、ベテランには作業指示と記録付けの役割が与えられた。これは、若手従事者の技術の向上を図るとともに、若手とベテランが協力して課題をクリアするための工夫とみられ、技術力の強化と継承、ならびにサービス品質のさらなる向上を目指す住友ナコの意図が感じられるコンテストとなった。
今回のコンテストは、東日本代表の寺山透さん(久喜営業所)と立崎秀太さん(仙台営業所)のチームが優勝し、賞状などが贈られた。閉会式で杉浦社長は「選手の皆さんは統括支店の代表としてプレッシャーもあったと思うが、先輩・後輩がしっかり連携し、強さを感じた」と選手をねぎらった。そして「予選では満点を獲得した選手もおり、サービスレベルは着実に向上していると思う。このコンテストを通じて、サービス品質が向上することはお客様満足にも貢献する。住友ナコのサービス品質がわれわれの大いなる強みとなるよう、今後もこの大会を通じて成長してほしい」と締めくくった。
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