カーゴニュース 2025年12月16日 第5396号
Point3
フェーズフリーでトラック・内航の輸送力を確保
通常時から代替輸送手段であるトラックや内航海運を活用することで、いざという時の円滑な転換を可能にする「フェーズフリー」の取り組みにも力を入れている。
内航海運では現在、北海道~関東間、関東~九州間等でそれぞれ、シャーシ1台分に相当する12ftコンテナ3個を定期的に海上輸送。鉄道ロジスティクス本部営業部担当部長の和田智秀氏は「普段から利用を続けることで、輸送障害時に輸送枠を膨らませていただくことを企図している」と説明する。
トラック輸送でも、例えば週4日は鉄道で運び、残り1日はトラックで運ぶといった柔軟な形態を指向する荷主企業もあらわれているという。「残念ながら、鉄道輸送の安定性に不安を抱えているお客様は少なくないため、通常時からトラック輸送を組み込んだかたちで提案するケースも少なくない」(和田氏)という。このほか、グループのJR貨物ロジ・ソリューションズでは、大手物流会社のトラックマッチングシステムと連携したサービス(商品)づくりを進めるなど、BCPを意識した持続的なサービス設計が進んでいる。
内航海運におけるフェーズフリーの取り組みでは、センコーグループと共同保有する499船「扇望丸」が昨年8月に就航。平常時は傭船先の輸送を行い、輸送障害時には船舶代行に投入する仕組みで、昨秋に発生した羽越線の輸送障害時ではこのスキームが効果を発揮した。「扇望丸に加え、BCP対策会議による港湾関係者との連携などにより、これまで2週間程度を要していた船舶代行が約半分の1週間程度で立ち上げられるようになった」(和田氏)と取り組みの成果を強調する。
このほかトラックでは、東京貨物ターミナル駅と隅田川駅をつなぐコンテナ継走のトラックを活用し、輸送障害が起きた場合にそのトラックを代行戦力に投入することも検討している。
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