カーゴニュース 2025年12月16日 第5396号
Point4
迂回列車に備え、機関車や運転士の冗長性を担保
迂回列車の運転に備えた機関車などの整備も計画的に進めている。具体的には、東北線を中心に使われているEH500形交直流機関車に改造を施すことで、羽越線や上越線など日本海側でも走行できるようにする。これにより、東北線で輸送障害が起きた場合、EH500形機関車を日本海縦貫線に投入し、迂回列車の輸送力を確保していく狙いだ。数年前から機関車の定期修繕の機会などを捉えて順次、改造を行っており、今年度末で43両の改良が完了予定。29年度末までには全両の改造が完了する予定となっている。
ただ、機関車など輸送機材が確保できても、運転士を確保しなければ迂回列車の運転は実現しない。そこで現在、取り組んでいるのが運転士の乗務車種や線区の拡大だ。貨物列車の運転は通常、安全上の観点から乗務する機関車の車種や線区が限定され、乗務可能な車種や線区を増やしていくには相応の期間の教育や訓練が必要となる。そこで、平常時から定期的に教育や訓練を実施することで、急きょの迂回運転にも対応しうる要員を配置できる取り組みを進めている。「今後も輸送機材と乗務員の両面から冗長性を担保していけるよう継続して取り組んでいきたい」(入江氏)と語る。
このほか、JR貨物のHP上で発信している「輸送情報」を、より分かりやすく伝える試みも進行中。「これまでは、用語などがやや専門的で分かりにくい面があった。そこで、用語や表現を見直して、伝わりやすくする取り組みを進めている。また、テキスト以外にも地図や図表なども使って、よりビジュアルに見やすくすることにも取り組んでいる」(和田氏)。
今年度下期中にはパイロット版を公開し、荷主企業の物流担当者などにも〝見やすく伝わりやすい〟輸送情報の発信に努めていく。
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