カーゴニュース 2026年2月17日 第5411号
センコー(本社・大阪市北区、大越昇社長)、オリックス自動車(本社・東京都港区、内藤進社長)、ロボトラック(本社・東京都中央区、羽賀雄介CEO)の3社で構成する「L4物流自動運転トレーラー推進協議会」は、セミトレーラ型自動運転トラックを活用した初の公道実証走行を10日から開始した。センコーが運営する中継輸送拠点「TSUNAGU STATION浜松」と「TSUNAGU STATION新富士」の間で今月27日まで実施し、走行安全性やトレーラ交換方式による中継輸送の効率化を検証する。
同協議会は、国土交通省から「自動運転トラックによる幹線輸送の社会実装に向けた実証事業」の採択を受けたコンソーシアム。ロボトラックが自動運転セミトレーラの技術開発を担い、オリックス自動車は自動車関連事業で培った知見を活かしてプロジェクト全体管理を担当。センコーは実物流フィールドを提供する。
実証走行では、新東名高速道路「新富士IC」から「浜松SAスマートIC」までの区間で、ロボトラックが開発した自動運転セミトレーラを自動走行。自動運転セミトレーラにドライバーが乗車し、運転操作に即時に介入できる条件下で行う。また、発着地である「TSUNAGU STATION」では、中継輸送を想定したトレーラ交換による効率化を検証する。
セミトレーラは、一般的なバン型トラックよりも多くの貨物を積載できることに加え、トラクタ(けん引車)とトレーラ(荷台)を分離して運用することが可能。そのため、トレーラのみを中継拠点で交換することで、貨物の積み込みや荷降ろし時間を走行から分離させ、トラクタは次の輸送へスムーズに移ることができる。一方、セミトレーラの自動運転は、車両全長や連結構造に由来する操舵の複雑性、車線変更時の安定制御といった技術的なハードルが高く、現状では自動運転セミトレーラの開発を進めているのは国内ではロボトラックのみとなっている。
新たな時間価値生む中継輸送構想を推進
9日に「TSUNAGU STATION浜松」で行われた説明会で、ロボトラックの羽賀CEOは「今後も関東~関西間などに実証走行区間を拡大し、2028年度をターゲットに顧客向けの販売を開始したい」との展望を示したほか、オリックス自動車執行役員の齋藤啓氏は「自動運転セミトレーラは車両価格が高額になるため、リースを活用した販売に加え、周辺サービスも検討していく」と事業化に向けたプランを語った。
また、センコー常務理事輸配送事業推進部長の殿村英彦氏は「もっと優れた中継輸送を目指し、切り離しができるトレーラの利点と自動運転をかけ合わせることで『究極の省人化+最速の中継輸送』を実現したい」と説明。「TSUNAGU STATION浜松」と「TSUNAGU STATION新富士」の区間約100㎞を自動運転トレーラによる無人ラウンド輸送で結び、自動運転とトラクタ/トレーラの交換による中継タイムロス最小化によって約2時間分の時間価値を生み出していく将来構想を披露した。
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