安達氏と成田氏(左から)

カーゴニュース 2026年4月16日 第5428号

運輸労連
「全国単組労使懇談会」開催

労使で改革・改善にチャレンジ

2026/04/15 16:00
全文公開記事 トラック輸送 人材・働き方・賃金 団体

 全日本運輸産業労働組合連合会(運輸労連、成田幸隆中央執行委員長)は10日、第4回「全国単組労使懇談会」を都内で開催した。物流を取り巻く多様な課題について労組・企業の意見交換を通じて対策につなげるための会合で、昨年4月に続き開催したもの。全国単組10組合と運輸労連中央本部、10社の経営トップが参加した。

 

 全国単組からは、全日通労組・金月一彦中央執行委員長、ヤマト運輸労組・森下明利中央執行委員長、トナミ運輸労組・金作大輔中央執行委員長、JPロジスティクス労組・前中一起中央執行委員長、名鉄運輸労組・森辰也中央執行委員長、全新潟運輸労組・丸山敏明中央執行委員長、丸全昭和運輸労組・金田祥吾中央執行委員長、ロジスティード労組・松江知也中央執行委員長、愛知陸運労組・榑林勉執行委員長、エスラインギフ労組・得光隆司執行委員長が出席した。運輸労連本部からは成田委員長をはじめ、坂井俊文中央副執行委員長、亀田幸雄中央副執行委員長、杉山豊隆中央書記長、今井瑞希中央書記次長、大原猛中央書記次長、入倉裕介中央書記次長、髙畠康彦中央書記次長、蒔田憲中央書記次長らが出席した。

全国単組の代表者

 企業側からは、日本通運・竹添進二郎社長ほか1人、ヤマト運輸・阿波誠一社長ほか1人、トナミ運輸・髙田和夫社長ほか1人、JPロジスティクス・安達章社長ほか1人、名鉄NX運輸・吉川拓雄社長ほか1人、新潟運輸・織戸潔専務ほか1人、丸全昭和運輸・岡田廣次社長ほか1人、ロジスティード・西川和宏副社長兼ロジスティードジャパンカンパニー社長ほか2人、愛知陸運・牛島信宏社長ほか1人、エスラインギフ・堀江繁幸社長が参加した。

参加企業の代表者

物流産業を持続可能とすることが責務

 

 挨拶に立った成田委員長は、2026春闘について言及し「運輸労連としては賃上げ率6・5%以上、1万7300円中心に要求することを決め、4月8日現在の妥結状況は単純平均で7922円となり、前年プラス1027円だ。これは厳しい環境のなかで労使が知恵を出し合った結果だと受け止め、とりわけ中小組合の結果が全体を押し上げているとみている。ただ、連合全体では、4月1日の第3回集計時点では、平均1万6392円、5・09%となっており、産業間の格差が広がっている状況だ。物流産業が持続可能なものであり続けること、そして働く仲間が安全でやりがいを持って働くことができる環境をつくっていくことが私たち労使の責務だと考えている。引き続き労使で改革・改善にチャレンジしていきたい」と語った。また、物流の運び方改革は前進しているが課題も多いとし、足元では燃料価格高騰への対策が急務であり、官労使が一体となって価格転嫁の徹底に取り組むことが重要だと強調した。そのうえで「業界を変えるには運送業の価値が正当に評価されることが不可欠であり、労組としてもトラック産業が社会インフラとして人々の生活と命をあずかっている自負を持ち、社会にアピールしていきたいと考えている。運輸労連はトラック産業の抱える構造的な課題に対し、経営者とともに懇談の場を通じ、ともに解決の糸口を探っていきたい」と語った。

 

 続いて経営者側を代表してJPロジスティクスの安達社長が挨拶に立った。安達氏は「中東情勢の緊迫化により燃料価格が高騰している。コスト上昇に対し、適正に価格転嫁を行うことが大きな課題だ。ドライバー不足の深刻化も続いており、30年には日本の物流の4分の1が運べなくなる懸念もある。持続可能な物流を維持するため、種々の法改正も行われた。国・事業者・荷主が三位一体となって物流を効率化していく取り組みが本格的に始まっていると認識している」と述べた。加えて「外国人ドライバーの活用と、外国人の方々が安心して働いてもらえる環境整備を進めるとともに、進化するテクノロジーを活用して労働環境を改善する取り組みが重要だ。適正な運賃を確保し、それを処遇改善につなげ、若者や多様な人材から選ばれる、魅力ある運輸産業をつくりあげ、安全・安心な職場環境となるよう労使で知恵を出し、スクラムを組んで取り組んでいこう」と語った。

 

 その後、お笑いコンビ「マシンガンズ」の滝沢秀一氏が芸人でありごみ清掃員として活動する立場から「ごみと経済」をテーマに記念講演を行った。講演終了後は会場を移して懇親会を開き、労使間で物流課題について意見交換を行った。

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