カーゴニュース 2026年7月7日 第5449号
トナミ運輸(本社・富山県高岡市、髙田一哉社長)とJPロジスティクス(本社・東京都千代田区、安達章社長)はこのほど、横浜市金沢区に初の共同物流拠点「新横浜事業所」を開設し、6月22日から稼働を開始した。特積み事業およびロジスティクス事業の拠点となり、両社の既存拠点を移転するとともに、配送網を見直すことで輸送効率の向上も図っている。1日には内部をメディアに公開した。
共同物流拠点は、2階建ての物流施設「CBRE IM 横浜福浦Ⅱ」(延床面積4万3785㎡)内に開設したもので、トナミ運輸が施設を1棟賃借し、一部をJPロジスティクスに転貸している。首都高速湾岸線「幸浦IC」から約2・7㎞、横浜横須賀道路「並木IC」から約3・6㎞、横浜港(本牧ふ頭)から約18㎞に位置している。神奈川・東京エリアへの配送効率に優れているほか、両社の物流ネットワークを活かした全国配送にも適した立地となっている。
同拠点には、トナミ運輸が横浜市戸塚区の拠点を、JPロジスティクスが同市金沢区の拠点を移転。1階には両社がそれぞれ横浜支店を開設し、トラックバース付近のエリアで特積み事業を行う。また、トナミ運輸は1階奥側の倉庫部分および2階倉庫(全18区画)で流通センター機能を持つ「横浜流通センター」を設置し、ロジスティクス事業を展開する。倉庫部分の合計延床面積は3万6678㎡。トラックバースは30台分整備されているほか、貨物用エレベータ2基と垂直搬送機6基が設置されている。
拠点開設に伴い、両社は金沢区周辺の配送エリアの一部見直しと路線便の運行経路の再編を実施し、便集約などによる輸送効率の向上を図っている。配送エリアでは、トナミ運輸が横浜市南区、保土ヶ谷区、港南区、栄区、横須賀市、逗子市、三浦市、葉山町を担当。JPロジスティクスは横浜市西区、磯子区、戸塚区、旭区、泉区、鎌倉市を担う。また、共同配送エリアは横浜市神奈川区、中区、金沢区となる。
配送効率化とドライバー不足対応を実現
両社は2025年4月にトナミ運輸が日本郵政グループの傘下に入って以降、グループ内でのシナジー創出に向けた協議を進めてきた。今回、グループ一体での物流機能の拡充と強化、人手不足問題への対応に向けてリソースの有効活用を図るため、グループ内拠点の共同化に着手。今回の共同物流拠点の開設はその第1弾となる。
トナミ運輸コーポレート本部経営企画グループの佐伯英敏経営企画室長は「高速道路が近いことに加え、港湾への利便性が高いことから、陸上輸送だけでなく海上輸送も見据えた拠点運用が可能となる。新拠点で得られた効果やノウハウを活かしながら、今後も連携を深めていきたい」と語った。
また、JPロジスティクスの川上悟常務執行役員管理本部長は「配送の効率化をいかに進めていくのか検討を重ねた。拠点開設の〝一番の肝〟である配送エリアの見直しを行うとともに、人手不足への対応を進めている。課題は出てくるとは思うが、サービス機能の向上を軸として拠点を運用していく」と述べた。
このほか、日本郵便総合物流戦略部の仲谷重則企画役は「同じ施設に2社が入ることで共同配送を推進できるほか、北陸エリアに強みを持つトナミ運輸と、西日本に強みを持つJPロジスティクスの間で、北陸行きの荷物と九州行きの荷物を交互に引き渡すといったことも可能になる」と説明。配達エリアの見直しについては「1社で広いエリアの荷物を運ぶより、2社分の荷物を狭いエリアに集中して運ぶことで配送の効率化やドライバーの拘束時間の短縮につながる」と語った。
購読残数: / 本
ランキング
日付で探す
* 毎週火曜日・木曜日発行。(祝日は休刊)
恐れ入りますが、ログインをした後に再度印刷をしてください。