カーゴニュース 2026年9月29日 第5470号
バンダイロジパル(本社・東京都葛飾区、杉崎晋哉社長)は、バンダイナムコグループの物流機能を強化するため、バンダイロジパル、ロジパルエクスプレス、海外子会社が一体となり「最適化物流」「事業拡充」「グループとの一体化」「サステナビリティ」の4つの戦略を軸にさらなる成長を目指す。4月1日付でバンダイロジパルおよびロジパルエクスプレスの社長に就任した杉崎氏に、グループの物流パートナーとしてのあり方を聞いた。 (インタビュアー/石井麻里)
人と人、グループと社会をつなぐ会社に
――これまでのキャリアをご紹介いただけますでしょうか。
杉崎 1992年にバンダイに入社し、新規事業やキャンディ事業(食玩・菓子)、社長室、ライフ事業(生活雑貨)など事業と経営の両面に携わりました。前期までは2019年にバンダイナムコグループ入りしたハートの社長を6年間務めました。こうしたキャリアを通じ、「現場に根差した視点」と「経営全体を俯瞰する視点」の両方を培ってきました。ロジパルは1963年の設立から長い歴史を持ち、内部で蓄積してきた他社にない強みを持っている会社です。私は内部昇格ではなく、外部からそのバトンを引き継ぐ立場となりますが、これまでの経験を活かしながら、新たな価値創出に貢献していきたいと思います。
――ロジパルの社長就任前、「物流」に対してはどのような印象を持っていましたか。
杉崎 私はキャンディ事業が長かったのですが、お菓子の問屋様は非常に納品条件が厳しく、ロジバルには大変助けられ、お世話になりました。今回、ロジパルの社長になり、正直、ロジパルおよび物流業界に恩返しをしていきたいという思いでいっぱいです。
――ハートの社長を務められた時期に、ちょうどロジパルからの提案を受け、物流改革が実行されたのですよね。
杉崎 ハートはクリスマス商品など季節催事菓子を扱っており、当時、大手宅配会社1社に物流を委託し、出荷拠点は愛媛県1ヵ所でした。最繁忙期となるクリスマスの時期には、まさに四国中のトラックを集めなければならないような状況でした。それがもう限界に近づきつつあったなかで、21年から同じグループのロジパルに物流を委託することになったのです。出荷形態や在庫の持ち方の変更をはじめ、ロジパルからは様々な物流効率化の提案を受け、これも自分のなかではひとつの大きな転機だったと思います。
――ロジパルの“底力”をグループの荷主の立場で経験されたわけですね。4月にバンダイロジパル、ロジパルエクスプレスの社長に就任した感想をお聞かせください。社員にはどのようなメッセージを送りましたか。
杉崎 ロジパルは長年にわたってバンダイナムコグループの事業を物流面から支えるなかで、しっかりとした現場力を蓄積してきた会社だと感じています。これまで大切にしてきた企業理念や価値観が現場にも根付いており、それが大きな強みとなっています。一方で、物流を取り巻く環境は大きく変化しています。これまで大切にしてきた価値観を尊重しながらも、変化に柔軟に対応し、さらなる成長につなげていかなければならないと考えています。
とくに私が大切にしたいのは、現場との距離を近く保ち、一人ひとりの声に耳を傾けることです。風通しの良い組織をつくりながら、人と人、そしてグループと社会をつなぐ会社としての役割を果たしていきたいと思います。
なお、「人が喜んでくれる仕事は長続きする」というのが、私の持論です。そういう意味で、ロジパルが関わっている物流の仕事はなくなることはありません。これは大変恵まれていると言えるでしょう。仕事のその先で、子供たちが喜んでくれている、ファンが喜んでくれている――と思うと、多少仕事で辛いことがあっても報われます。また、私自身の原点は、「ガッツ」「ハート」「スピード」「コミュニケーション」です。その姿勢を大事にしながら、ロジパルグループの皆さんと一体となって、世の中により大きな価値を届けていきたいと思います。
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