カーゴニュース 2025年12月2日 第5392号
鈴与(本社・静岡市清水区、鈴木健一郎社長)、月桂冠(本社・京都市伏見区、大倉治彦社長)は11月25日、T2(本社・東京都千代田区、熊部雅友代表取締役CEO)の自動運転トラックを利用した幹線輸送の商用運行に同月28日から参画すると発表した。京都~神奈川間の一部で、レベル2自動運転トラックによる日本酒輸送を開始する。
今回、京都市にある月桂冠物流センターから神奈川県厚木市の鈴与厚木物流センターまでの約420㎞の区間で、自動運転トラックの定期運行を開始して日本酒を輸送する。このうち、自動運転区間は「久我山JCT」(京都府)~「厚木IC」(神奈川県)となる。
鈴与と月桂冠は、トラックドライバー不足への対応と労働環境改善が求められるなか、安定した供給力の確保に向けて、T2が2027年度に開始を予定しているレベル4自動運転トラックによる幹線輸送サービスの実現を見据え、共同実証を進めてきた。鈴与が月桂冠向けに提供している京都から関東への日本酒輸送において、今年7~9月までの期間、3回にわたりT2のレベル2自動運転トラックを使用した実証を実施。技術・オペレーションの両面で自動運転トラックの有効性を検証してきた。
鈴与と月桂冠では今回、これまでの実証結果を踏まえて既存の輸送と同等の品質・安全性を担保できることを確認したことから、T2の商用運行への参画を決めたもの。今後は商用運行を通じて得られた成果を踏まえ、27年度のレベル4自動運転トラックでの幹線輸送サービスへの参画も検討していく。
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