CCISの概要

カーゴニュース 2026年1月22日 第5404号

ズームアップ/通関連
CCISを大幅リニューアル

荷主の貿易事務DXを実現

2026/01/21 17:00
全文公開記事 効率化・改善 グローバル物流 DX・システム・新技術

 日本通関業連合会(岡藤正策会長)は、「通関情報提供システム(CCIS)」を大幅にリニューアルした。輸出入・港湾関連情報処理システム(NACCS)と連携し、輸出入許可・承認データを荷主企業に提供するシステムで、ユースケースを前提としたUI/UXを整理したうえで機能を追加し、昨年10月12日の第7次NACCS稼働に合わせてリリースした。関税法で規定する関税関係帳簿の自動作成・電子保管機能を装備するとともに、電子帳簿保存法対応に必要なデータ項目を検索・抽出してExcelデータとしてダウンロードが可能。荷主企業の貿易関連部門だけでなく、税務や経理部門の業務負担軽減にも寄与するDXツールとして注目される。

 

輸入台帳と輸出台帳を自動生成、電帳法対応も

 

 CCISは、通関連と同システムの利用契約を結んだ荷主企業(輸出入者)に対し、NACCSの輸出入許可データを提供するシステム。電子帳簿保存法への対応など近年の新たなニーズも踏まえ、CCISが想定するユースケースをあらためて調査・整理し、具体的な用途に基づきUI/UXを検討。機能を追加・改善し、昨年10月12日の第7次NACCS稼働に合わせて提供開始した。

 

 具体的には、荷主企業が税関の事後調査対応を効率的に進められるよう、NACCSから提供されたデータ(輸出入許可・承認情報)をCCISにおいて関税法上の関税関係帳簿として自動的に作成する機能を装備。電子帳簿保存法に準拠したデータの検索・抽出・閲覧・Excelデータダウンロードを可能にした。また、輸出入取引に付随する経理処理や、輸出の安全保障管理業務を効率化するため、各業務のユースケースを前提としたデータの検索・抽出・閲覧・Excelデータダウンロードを実現した。

 

期間や検索条件指定しExcelでダウンロード

 

 個々の機能ではまず、ログイン後のメニュー画面を刷新。ダッシュボード画面を設置し、日次・前月・当月累積の「許可データ件数」、関税・消費税の延納手続き上重要な「担保残高」の情報を表示することにより担保管理を直感的に把握できるようにした。納税申告に訂正があった場合の「修正申告」「更正請求」もダッシュボード画面に表示。「CCISからのお知らせ」として、使用方法のヒントなども随時情報提供している。

 

 一方、自社の基幹システムにデータを取り込みたい荷主企業にはTextデータでのダウンロードが可能。新機能の関税関係帳簿についてはWeb検索・照会機能を備え、期間や検索条件を指定し、許可情報を一覧で閲覧し、Excelデータをダウンロードできる。輸出や輸入の各種業務に合わせて、事前に設定した出力パターンを選択することで、対象データ項目を絞ったデータのダウンロードも可能。これらの機能は海外のユーザー企業であっても容易に利用が可能でユーザーも増えているという。

 

関連書類保管機能、「優良帳簿」の要件クリア

 

 電子帳簿保存法への対応では、ニーズの高い「関税関係書類データ保管」機能を追加した。CCISはデータを改ざんできない帳簿として最長8年間保管し①輸入許可データと修正申告や更正請求データとの自動紐づけ②帳簿と関税関係書類との紐づけ③インボイス、パッキングリスト、原産地証明などの関税関係書類ファイルのアップロード――の機能を備える。過少申告加算税が軽減される「優良帳簿」としての要件もクリアしており、NACCSから取得できない携帯品等の輸入許可データを追加・保管も行える。

 

 このほか、セキュリティ強化の一環として、パスワードの使いまわしなどを防ぐため、個人ユーザーID方式を導入。今後も機能の改善を図り、今年10月をメドに各企業の基幹システムとのAPI連携を行えるようにするほか、データ出力項目について「取捨選択」のみならず「並び替え」にも対応できるようにする。また、海外でもCCISを利用したいという要望に応えるため、日本語と英語の切り替え機能を装備する予定。

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