40t定置型天井クレーンを備えた重量物倉庫

カーゴニュース 2026年2月26日 第5414号

吉田海運
九州地区で天井クレーン付き倉庫拡充

愛知県一宮市では危険物倉庫7棟建設へ

2026/02/25 16:00
全文公開記事 倉庫・物流施設 危険物・化学品

 総合物流企業の吉田海運(本社・長崎県佐世保市、吉田康剛社長)は、九州地区を中心に倉庫の新設を加速している。1月23日に福岡県苅田町で天井クレーン付き重量物倉庫、ドライ倉庫、危険物倉庫からなる複合物流拠点が竣工したのに続き、5月には福岡市東区蒲田でも天井クレーン付きの重量物倉庫が竣工予定。さらに2027年2月には、愛知県一宮市で危険物倉庫7棟が完成予定で、26年以降、各地で竣工予定の同社の倉庫は約14万㎡となる。

 

苅田、蒲田の2ヵ所で重量物対応倉庫新設

 

 2月から営業開始した「LOGI STATION福岡苅田」は北九州自動道「苅田北九州空港IC」から5㎞の立地で、自動車関連の需要を見込んで建設。重量物倉庫(3375㎡)、重量物倉庫(2970㎡)と一体となった2階建てのドライ倉庫(3523㎡)、危険物倉庫(864㎡)の3棟で構成。重量物倉庫については床荷重が5・0t/㎡で、40t、30tの定置型天井クレーンを装備。2階建てのドライ倉庫には垂直搬送機、エレベータをそれぞれ1基設置している。

 

 同社として初めて建設した危険物倉庫は6部屋に分かれており、消防法危険物第4類に対応する。重量物倉庫2棟は吉田海運が自社で運用し、ドライ倉庫と危険物倉庫については賃貸を想定している。

 

 5月に竣工予定の「福岡蒲田倉庫」は延床面積5775㎡の鉄骨造平屋建て。福岡高速4号粕屋線と九州自動車道の結節点である「福岡IC」から約2㎞に位置し、天井クレーン(30t、10t)を装備。産業機械、鉄コイルなどを扱い、九州地区における半導体関連工場やデータセンターの建設に伴う資材関係の旺盛な保管需要を取り込む。

 

 

重量物倉庫1棟とドライ倉庫は連結
危険物倉庫を併設

危険物第2類対応、20℃以下に温度調整機能も

 

 来年2月には「一宮危険物倉庫」が竣工予定。名神高速道路「一宮IC」から2㎞の立地で、全7棟(延床面積6308㎡)。うち1棟は危険物第2類に対応し、残りの6棟は危険物第4類を扱う。6棟のうち2棟は3部屋に分かれており、温度調整機能により20℃以下で管理を行える。敷地内には吉田海運のトラック営業所を併設する計画だ。

 

 危険物倉庫の床荷重は2・5t/㎡を確保。計画当初、想定していたリチウムイオン蓄電池に加え、化学品や化粧品、アルコール消毒剤などもターゲットとし、一部の危険物倉庫には移動ラックの導入を検討する。ニーズがあれば、第4類の危険物倉庫は荷主や物流会社への一棟貸しにも対応する。

 

 JR九州との共同開発では、北九州市小倉南区で小売業向けの3温度帯倉庫「LOGI STATION小倉東」(27年1月竣工予定)、福岡市東区の箱崎ふ頭で自動化設備を取り入れた冷凍冷蔵倉庫「LOGI STATION福岡箱崎」(27年3月竣工予定)を計画。このほか、吉田海運単独により九州地区で2棟の新設を予定している。

 

 なお、吉田海運は1919年の創業で、運送業、倉庫業を中心とした総合物流サービスを展開。トラック保有台数は約1000台規模で、トレーラや平ボディ車、ユニック車など多様なラインナップをそろえる。輸送拠点は全国に28ヵ所で、24年に仙台と郡山に進出。倉庫では一般倉庫のほか、重量物倉庫や低温物流センターなどの運営実績を持つ。  

蒲田で建設中の重量物倉庫(完成イメージ)
愛知県一宮市で建設する危険物倉庫(完成イメージ)
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